表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2258/2702

2257 前に進むためのXの問い編 632

「私がローレちゃんに連絡取ろうか?」

「うーん、確かにそれが確実だけど……いや、頼む」


 なんかこんなことを日鞠に頼むのもそうだし、巻き込んだりするのも……とか思った。一瞬ね。なにせ日鞠は日鞠でそこそこローレといい関係を気づいてるようだからだ。

 それなのに僕たちの問題の間に日鞠をはさんだりしたら、そっちの関係にもヒビが入ったりするかもしれない……とか思ったけど、そもそもがローレだって日鞠って完全に僕の味方ってことはわかってると思いなおした。なにせ僕たちが付き合ってることもローレは知ってるし……それなら僕がローレを使うのはきっと想定してると思ったんだ。


「うん、メッセージ送っておくよ。とりあえずローレちゃんのアイテムはスオウたちが回収してて、返すつもりだから都合の良い日時を教えてってね」

「そうだな。そんなのでいいと思う。ちゃんと返す気があるって示さないと、あいつどんな解釈するかわかんないからな」


 なんか最後らへん被害妄想がね……僕たちの事、敵認定してたな。下手に回収した――だけを伝えたら「取り返しに来いってことね」とか解釈しそうだった。それで僕達のチーム……というか僕はフリーなんだけど、あの場にいたラオウさんやアーシアはメカブの奴のチームに所属してるから、そことローレのチームでの戦争に突入しちゃったり……

 誤解でそこまで行っちゃうのはやっぱり困る。普通なら絶対にそこまでこじれる……なんてありえないと思ってるが……ローレってどう動くかよくわかんないところがある。

 暗躍が大好きな奴だし、実際僕たちに戦争を仕掛けてきて、なにか利があるのなら、あいつの場合やってくる可能性がある。確かにあの時は感情が先走ってたように思うが……でも、あいつは普段はそんな奴じゃない。僕の印象だけど……ここにはとても頼れる奴がいるし、ちょっと日鞠にも聞いてみよう。

 自分の感覚だけでは不安だが、日鞠の考えもふまえたらきっと安心感が増すと思う。これで変な展開……厄介なことになることはないっていうね。


「ローレって僕たちとやりあうと思うか?」

「どうだろう。こじつけれる理由はいくつかあるけど……」


 あるんだ……そう日鞠が言うのなら、やってきそうな気がしてくる。まあとりあえずは日鞠に送ってもらったメッセージにどんな返答がくるのか……それできっとローレの思惑はわかると思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ