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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2255 前に進むためのXの問い編 630

「うおっ!?」


 僕はアーシアが持ち上げてる錫杖をちょっと持たせてもらった。横にして渡されるって感じじゃなく、錫杖の尻を地面につけて立ててるアーシア。だからアーシアに寄りかかってるその錫杖を僕の方へとよこしてもらったのだ。

 それならほとんど『支える』って感じだろう。ならそんなに負担はないはずだ。けど……めっちゃ重かった。そのまま僕は錫杖とともに倒れそうになったのだ。まあそれはアーシアがすぐに支えてくれてどうにかなった。

 けどやっぱり僕には重く感じた。それも明らかに錫杖の重さではない。だって確かになんかジャラジャラとついてるが、それでも錫杖なんて5キロ……重くても十キロとかが限界じゃないか? いやそれでも重すぎるかもしれない。


「やっぱりアーシアちゃんにしか持てないみたいですね」

「そうだな……」


 ラオウさんの言葉に僕はそう応えた。僕はその錫杖とアーシアをコードでみる。なにが一体原因なのか……まあ実際それが大切なのかって言われたらそうでもない。確かに錫杖はどうしようもないが、一応アーシアがいれば移動できるし、てかきっとこの錫杖はローレとアーシア以外に持てないっぽい。ならそこに放置してたらそのうちローレが回収しそうではある。

 それでも全然いいんだよね。なにせ僕たちは別にローレと敵対したいわけじゃない。だからこそ、ローレが残したアイテムを回収をしてるわけだが、この錫杖はそれをする必要がない。

 それってきっとローレだってわかってる筈だ。ならこれだけローレに回収してもらって、残りのアイテムは僕があとから渡せばいい。それで万事解決、この錫杖のことは別にそこまで知らなくても実は問題ない。

 でも……


(あいつとこれからも敵対しない……なんて言えないからな)


 そうなんだよね。この錫杖になんか秘密? があるのなら、それを知っておきたい。実際戦闘とかには全然関係こと――ってことかもしれない。 

 その可能性は全然ある。なんでもかんでも戦闘に結びつくわけじゃないし……もしかしたらこの変な重さ? がローレがこの錫杖を装備してなかった理由かもしれない。


(まあ興味が一番だけど……)


 その気になればすべてを暴けるだけの目があるのだ。だからこそ、僕は暴きたい……とおもってしまってるだけかも。



「どうですか?」

「やっぱりアーシアはこの錫杖の機能を無効化してるというか……アーシアがそれに影響を受けてない? みたいな感じですかね?」


 どうやらアーシアは無条件で制約というか、ルールの干渉を受けない立場というか、権限が付与されてるみたいな? そんな感じに見える

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