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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2251 前に進むためのXの問い編 626

 とりあえず逃しても良かった。なにせあいつ危ないし。けど、僕はローレのやつが「逃げる!」と思った瞬間には動いてしまってた。物理的にではない。実際僕が物理的に動いても良かった。

 なにせスピードでなら、僕はローレには負けないし。けどそんな必要はなかったのだ。


「ふん、次にあった時は敵同士だから! 容赦しないからね! バーカバーカ!!」


 そんな捨て台詞を言ってローレはゲートへと飛び込んだ。これで自分のエリアへと逃げられる……と思っただろう。けど……


「え? なんで?」

「お前忘れてないか? そのゲート、誰が作ったと思ってる?」

「スオオオオオオオオオオオオウ!!」


 何かアイテムを使ったのか、それとも詠唱を極限まで省略したなにかの魔法を使ったのか……それはわかんない。けどその瞬間、僕たちは突如吹いた風に吹き飛ばされた。

 それはかなりの衝撃を身体に伝えてきて、ラオウさんもアーシアも、そしてヤドリカも吹っ飛んだ。そうその二人+一匹は吹っ飛んだ。


「あんた……よくも……」

「風はミスったなローレ」


 そう、風はまずい。なにせ風は僕のメインの武器である。僕は確かにちょっとだけ吹っ飛んだ。けどすぐにローレが吹き荒らした風を僕は取り込んだ。そしてそれらを使って風帝武装を作り出し、そのまま一瞬でローレに接近。そしてフラングランを振り切った。

 流石に一回でやれるわけはない。だから僕はローレを連続で何回を斬りまくる。そしていまである。

 いやーさっきまで仲間というか、同胞? チームメイトだったわけだし、ちょっとは剣が鈍るかとおもってた。こいつのことを斬るなんて……ってね。けど実際やってみたら寧ろノリノリだった。僕の心の中では「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」という感じだったよ。


 どうやら僕はそこそこローレにヘイトが溜まってたらしい。それを発散せずに僕はチームから抜ける……というか抜けさせられたわけできっと心の何処かではモヤモヤしてたんだろう。そもそも僕は普段からそんなに心のとおりに発散するっていうの苦手だしね。こんな絶好の機会を与えてくれてある意味でありがたい。

 というわけで、僕はローレを倒した。今、ローレは消え掛けてる。まあこれで大好きなエリアに行けるだろう。


「分かった。これからは敵認定してあげる。覚悟しなさい」


 そんな呪いの言葉を残してローレはきえていった。そしてそこにはローレの錫杖とあいつのインベントリ内のアイテムが残った。

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