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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2251/2707

2250 前に進むためのXの問い編 625

「大丈夫ローレちゃん? 何してるの?」


 なんかラオウさんに謝ってるローレが可哀想にアーシアには見えてるのか、哀れんでた。それがプライドに触ったのか、「この私が――」とか言いかけるが、すでにラオウさんに腕を取られてるローレである。わずかでも動こうとしたら、その腕を逆側に引っ張られて――


「イタタタタタタタタ!?」


 ――というしかなくなる。それにウンディーネとしてかなり筋肉質なその体に組伏せられたら、元が小さなモブリだったLROのローレの身体では体格差がありすぎて抜け出すなんて不可能だ。

 なにせここでのラオウさんだって2メートル……とは言わないまでも190くらいはありそうな身長してるからね。それに対してローレの奴は130から140くらいである。

 モブリとして考えたら、ローレは突然変異した個体と言われるほどに大きい。なにせ普通のモブリは腰くらいまでの身長しかない。それこそ小学生くらい? 二頭身か三頭身くらいだ。それが普通の人間みたいな感じにローレはなってる。

 それでも小柄だから、体格としては優と判定されるであろうラオウさんに肉弾戦で勝てるわけ無い。


 まあLROだし、もしもローレがそれこそ後衛ではなくて、前衛としてのスキル構成やら、前衛としての装備をしてたら違ったかも知れない。

 ラオウさんはそれこそリアルでは世界最強と言われる傭兵だ。近接戦とかで敵う人間はいないだろう。そもそもリアルではたいていオウラさんを見た瞬間に逃げ出すのが大半だ。戦おう――なんて思いもしないのが普通。

 でもここはLRO。リアルではそれこそ体格差は絶対的な強さだろう。それをどうにかするための武道であっても、その体格いい方のオウラさんだってその武道収めてるからね……差を埋める術がリアルではない。

 けどここLROではその術がたくさんある。リルアとは違ってどんなに小さくても、怪力だって出せる。リアルでは動けないスピードで動くことだってできる。

 だから実際、ローレがもしも後衛とかじゃなかったら、下手に近づくとやられる……ってことが起きたはずだ。確かにLROにはリアルの戦闘技術を持ち込むこと出来る。だからラオウさんはそこそこの時間しか掛けて無くても、そんなにスキルがなくても、強い。強いのだ。

 でもここでなら、実際僕だってラオウさんといい勝負できるからね。リアルでの訓練ではそれこそ一発入れることだって難しいが、こっちの僕のスピードならそれが出来るのだ。


「危ない事はしない。いいですか?」

「はいはい」

「よろしい」


 反省してるのかわかんないが、ローレを開放するラオウさん。その瞬間、ローレの奴はゲートに向かった。あいつ逃げる気か!

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