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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2248 前に進むためのXの問い編 623

「どっせえええええい!!」

「きゃははははははは! すごーーーーーーい!!」


 なんかオウラさんが女性が出していいのか? っていう声を出してる。いや、リアルのオウラさんならまあ別に……似合うかな? とか思う。けどさ……彼女の場合はなんと逆転現象が起きてるのだ。

 このLROは見た目を変えることが出来る。それこそ自由自在である。種族は限られてるが、そのクリエイトの自由度はすさまじい。どんな形姿にだってなれるはず……さすがに二足歩行の生物を四足にしたり、手足をむやみに増やしたり……とかはできないが、美男美女には簡単になれる。なのでLROには全体的に見ても美男美女が多い。

 実際これまでだってゲーム中で主人公をクリエイト出来るタイプのゲームなら、そういうのは多くなってた筈である。せっかくなら美男美女を見ながら冒険したいと思うだろうからね。

 けどLROはさらにその先にいってる。なにせ自分自身になるのである。誰だって思うだろう。リアルでは整形まではハードルが高い。そもそもお金がかかる。整形だってどんな顔にもなれるわけではないだろう。

 あれって元の骨格から逸脱したような顔にはできないはずだ。できるかもしれないが、そうなるとさらにお金がかかったりするだろう。だから理想に近づけることはできてもきっとどこかで絶対に妥協がはいる。

 けどLROならそんなのは関係ない。なにせデータだからだ。もともとデータとしてしかないのだから、それをどうするかは自由自在。一応最初に体のキャリブレーションはする。元の体をスキャンするのだ。なにせやっぱり自分の元の体から逸脱すると、色々と弊害がある……かもしれないからだ。


 LROの推奨的にはキャリブレーションした体を使ってあとは自由にしてくれればいいって感じだったはず。それならきっとLROで初めて体を動かす……となっても齟齬がないだろうからだ。

 でも人にはきっとそれぞれ理想の姿……ってやつがある。それがあって、そしてそれが実現できるのに、それをやらない理由があるだろうか? 実際大半の人が「いやない!!」の精神でやってると思う。


 それだけの自由度があるわけだけど、今のオウラさんが理想を詰め込んだのか、そうじゃないのかはよくわかんない。一応そのままやろうとはしたらしい。なにせオウラさんはこのLROを楽しもうとかいうつもりで初めてないからだ。

 僕たちに勧められたから……ってわけで、そしてそれなら自分のままでいった方が彼女的には『合理的』だった。けど、なぜかできなかった。どうやらLROのシステムが「こんな人間いるわけない」という判断をした見たいだ。


 こんな鋼のような肉体……そして信じられない柔軟性……さらには女性としては大きすぎる2メートル越えの体格……それはいうなればゲームにフィクション認定されてしまった……ということなのだった。

 なので今のように、ちゃんと女性に見える肉体になってる。けど、それでも凄い力なのはそうなのだ。なのでアーシアとそのアーシアとつながってたローレがゲートから振り回されながら出てきたのも自然のなことだ。

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