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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2243 前に進むためのXの問い編 618

「はあ、じゃあちょっと行ってくる」


 オウラさんがせっかく手を上げてくれたけど、どうやらオウラさんではローレのやつのエリアには行けないらしい。まあそれはそうだった。だってオウラさんはローレのエリアに行ったこと無い。

 他人のエリアにはそれこそ招待されないと行けないからね。それかそのチームに入るか……しかない。勿論だけどオウラさんはローレのチームの所属じゃないし、別にローレと友達……ということでもない。

 だからローレのエリアへと行けるわけない。てか今のメンバーで間を持ってるのって僕だった。僕がつなぎなのだ。僕がオウラさんとローレを繋げてるといっていい。つまりはオウラさんとローレはいうなれば友達の友達なのだ。


 僕は自分が作ったゲートを見つめる。目はコードを見るものにしてる。ちょっとずつ制御できる様になってきたこの目は片目をコードを見えるようにして、もう片方はいつものように……って感じで出来るようになってきたかも知れない。

 だってそれを意図的に毎回変えるのって面倒というか、コードを見る目じゃないとわからないこともあれば、通常の目じゃないとわかりにくいこともある。

 だからハイブリッドが一番だったんだけど、今まではどうしても両目単位でしか変えられなかった。けどすこしずつチャレンジを繰り返していくことで、それが可能になってきた気がする。やっぱりLROは可能性の塊だけある。

 やってみれば大抵の事はできる。まあだからってこれが成功してるのかは試してみないことにはわからない。ここで見つめるだけではだめだ。

 僕のこの目でも、流石に向こう側は見えないのだ。いや、一応繋がってるエリアの識別コードが現れてるから、間違ってないはずである。

 

 僕がそんな感じで覚悟を決めてると、ずっと話を聞いててワクワクしてたらしいアーシアがつっこんできた。


「私もローレちゃんのお家にいってみたい!」


 そんな事をいって背中につっこんできたアーシアとともに、僕はゲートをくぐることになった。



ザザァ――ザザァ――


「いてて……アーシアお前な……」

「わあ!? 凄い綺麗!!」

「うごっ!?」


 背中にいたアーシアはいきなり駆け出した。そのさい下にいた僕を当然の如くふんでいく。アーシアは軽いからそんなに痛くないけど……なんか尊厳が傷つくだろうが。


「みてみてー!! きれー!」


 そう言って浜辺でキャッキャとはしゃいでるアーシア。白い砂浜と美少女はやっぱり絵になる……と僕は思った。けどそこで僕はハッとした。


「いや待て。なんでアーシアはローレのエリアに入れてるんだ?」


 それである。だってアーシアは当然だけどローレとあったのほぼ今日が初めて……もちろんローレのエリアに入る許可なんてもらってない。なのに……アーシアは普通にここにいる。

 僕はとりあえず周囲を見回した。やっぱりだけどちゃんとローレのエリアだと思う。何回も僕はここに来てる。だからこの夏の四国の風みたいなのは間違えないと思う。

 でもそれなら一層なんで? ってことになるけどね。アーシアのやつ、LROのルールを無視してないか?

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