2242 前に進む為のxの問い編 617
「ふう……ほら。やってやったぞ」
僕の目の前にはクリスタルのアーチがあって、そこに極彩色の渦がうごめいでる。なにもなかった……いやなくなったといった方が正しいこのクリスタルの森だった場所。
だからクリスタルの残骸がたくさんあった。それを妖精たちにせっせと積んでもらってこのアーチを完成させた。
「私もやるー」
そんな事をいってアーシアも手伝ってくれた。きっと積み木遊びだと思ったんだろう。一応厳密に門である必要はないが、このゲートを固定化させるためには、こういう風になってた方が都合がよかった。てか、不安定な場所にどうやって置けばいいのか? それが僕にはまだわかんないってだけである。もしかしたら会長なら別に何もなくても設置できた可能性はある。
そして問題の識別コードだけど……今やローレの奴隷……は言いすぎだが、ローレの所有物となってしまった妖精たちには勝手に識別コードを使うことを拒否することは出来ない。ある意味で人権を勝手に使われてる……みたいな感じだが……それでも妖精たちは何かを言うなんて無理なのだ。
そもそもがなんでゲートにこの識別コードが必要なのか……
(いや、必要なのはわかるけど)
わかるけど、疑問なのはなんで妖精の識別コードなら、申請が通るのか? である。もしかしたら何かのバグの可能性がある。だからいつの間にか修正される……なんてことになるかも。まあとりあえず今のこれはちゃんと出来てる……筈。
「私のエリアに繋がってるのよね?」
「そのはずだけど」
「なら行ってきて」
「おい」
この野郎、僕を実験台に使う気か?
「あら、不安なの? 自分のしたことに自信ないとか?」
雑な煽りをしてくるローレ。けど確かに僕的には頑張った。そこにケチをつけられるのはちょっと傷つくわけで……
「私が行きましょう」
「オウラさん……」
やだこの人イケメンすぎる! もしかしたら危険があるかもしれないって可能性はあるだろうとわかってるだろうに、そこで名乗り出ることができる勇気……感動である。けど……
「あっ、貴方は私のエリアへの出入りを認めてないので無理でーす」
このクソ野郎! と僕は思った。