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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2230 前に進むためのXの問い編 605

「気をつけてください」

「?」


 僕は妖精王の攻撃に当たった。でもそこまでHPは減ってない。僕はそこまでHPが高いわけじゃない。一応装備とか消費アイテムとかで、バトル前にはHPを盛るようにしてる。それに一応ローレの魔法とかでもバフを掛けてもらってる。だからいつもよりは余裕がある。まあそれでもここまで戦いでそこそこ減ってはいた。勿論余裕があるときに回復はしてるから危ない所……危険域に達するなんてことはないけど。

 だからまだまだHPバーは緑色のままだ。そこまで気をつけることも……とか思ったけど、なんか嫌な予感がした。第六感とか直感とかそんなヤツ。スキルにもそういうのはある。僕もいくつかは取ってる。それがきっと反応してる。僕の本能の方かも知れないけどね。なにせスキルだけだと、そのスキルをする抜けるスキルってヤツもあるからね。だから自分のもとからある直感ってやつも大切だ。

 これがどっちかはわかんない。けど体はその瞬間に勝手に動いた。僕の体は危険を察知した瞬間に頭で考えるよりも先に動いてた。足を使うよりも腰を捻って僅かな移動。片足を軸にした回転。それで交わしたそれは、何やら頭上から襲来したみたいな? そんな感じだった。


「なん? ――っ!?」


 僕は空をみた。するとなんかキラッとしたのがみえた。そしてコードを見る目ならもっとそれが詳細に見える。でも理解する前にまずは足一つの軸のようにしてくるくるして避ける避ける。なにせ前に進むって感じで雷帝武装を使うのは避けたかったからだ。このような動きの方が、反射を使って動ける。それに雷帝武装のエネルギーを節約できる。雷の移動ではないからだ。


「さて、邪魔者はこれでいなくなりました。二人で踊りましょう」

「ローレちゃんの事、忘れてるんじゃないです?」

「ははっ、忘れてなんて無いですよ。ただ、あなたは私を選ぶ。選ばせてみせましょう。そうなれば、あれは関係ない」


 何やら勝手にそんなことを言い出す妖精王。ローレは確実に何か妖精王にでかい何かをしようとしてる。それは妖精王もわかってる。けどそれでもローレではなく、フィアと踊りたいらしい。踊りたいってなんだって思うが、多分戦って自分認めさせるとか……そんなのだと思う。妖精のくせにそんな戦闘民族的な考えをするのか? って感じではある。

 でも踊るって表現は妖精らしいのかも知れない。けど……僕をこのまま忘れてしまうのはどうかと思う。どうやらこの空からの攻撃……それはきっと月から来てると思われる。僕に攻撃を当てることで、きっと座標的なものを僕に付与したんだろう。それによって月の攻撃を僕にロックオンさせたんだ。降り注いでる攻撃は紫の細長い砲撃みたいな……光線だ。それは地面を穿つほどの威力がある。

 はっきり行って一発でもまともに当たったら僕のHPは一気に削られるおそれがある。いや甘いか……一発『死』……それだって十分にある。けど……当たらなければどうということはないし……それに……


バチバチバチ――バチチチ!!


 ――僕の体に纏ってる電撃が飛躍的に大きくなった。よし、十分だろう。僕はフィアに向かってこういった。


「離れろフィア!」


 その瞬間、僕は今まで最小限しか使ってなかった足で地面を蹴った

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