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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2229 前に進むためのXの問い編 604

踊るように……といったが、実際多分妖精王の奴は踊ってるつもりのような気がする。だってその足さばきは優雅であり、そして上半身だって、何やらゆらゆらしてる。そしてそんな状態から繰り出される剣技。妖精王曰く月の剣。


 僕も実はいくつかは月のスキルってやつをしってる。なにせセツリがそれを使ってるからだ。僕もつきあわされてどういうスキルを使っていって、どういう組み合わせでいい感じに相乗効果を発揮するか……とかそんなのに付き合ったりしてた。なにせ……だ。月のスキルはそんなに強力でない……というのが、今のLRO内での評価である。


 まあ美しいエフェクトを放って見栄えはするから、時々使う人もいるようなきがするが、それをメインにしてるトッププレイヤーってのは多分いない。決め手にかけるというか、なんというか……なんだよね。


 でも……だ。でも妖精王の使う月のスキル、そして月の剣技……それは今までの印象とは全く違う。踊るように……というのはこれまでの月のスキルと同じだけど、洗練ぐあいなのか……単純に妖精王のスペックの高さが為せる技なのか、雷帝武装を持ってしても、押しきれない。


 そもそも雷帝武装はどっちかというと特攻技に近いからな。こうやって待ち受けて迎え撃とうとするには向いてないと言うか……いや出来るよ? なにせ僕は雷帝武装でも一歩も踏み出さずに、その力を扱う術を身に着けた。だからこそ反応速度のゴリ押しで捌く事ができてるといっていい。そしてふとした瞬間に、雷速移動をかまして致命の一撃を狙う……それは何も自身の全体……全身じゃなくてもいいと気づいた。


 それは腕だけだったりでもいい、それに何より……別に剣を持ってる部分じゃなくてもいい。フラングランは二本一対の剣だ。だから常に僕は両手に剣を持ってるが、雷帝武装は……というか武装形態は体を常にその属性で強化できるわけで……それなら……と思った。


 なにせ……だ。なにせ、普通は武器を持ってる場所を常に警戒してるだろう。けどそれは間違いだと教えてやろう。今の僕は実は全身が武器である――と!! 妖精王がその剣を奮ってくる。それを受け流しつつ、けど周囲の光。妖精王の剣の周りに現れた赤い光が僕に向かって妖精王の剣を曲げる。


「は?」


 と一瞬なったのは言うまでもない。それに……だ。曲げると言っても、それは本当に妖精王の剣が曲がったわけじゃないみたいだ。なにやら赤い光が変な動きをしたら僕が避けた筈の剣が戻ってきた? いや、違うな、別の刀身がその避けた方を追ってきた……が正しいかも知れない。


 僕は流石に避けきれずにすこし食らった。HPがちょっと減る。でもこの程度……そう思ってたらニヤリと妖精王がしたのを見逃さなかった。僕に攻撃が当たったのがそんなに嬉しいのか?

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