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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2227 前に進むためのXの問い編 602

僕は雷帝武装によってかなりのスピード、少なくとも直線的な速さでは認識した時点ですでに決着はついてる……程度の速さがあるはずだ。人の反応速度よりも早く動いてる自負はある。


 けど……妖精王はその反射のスピード以上の僕に対応してる。実際もしかしたら妖精は人間よりも反射速度が早いってのがあるのかもしれないが……でもそれでもこんな風に技術で対応されるとは……それこそ妖精なんだし、魔法的な何か……障壁とか結界とかで無理矢理防いでくる方が、よっぽど妖精らしい。


 でも妖精王ミレニアムはそんな小細工はしてこなかった。あくまで正面から、その自身の花を装飾してある飾り用みたいな剣で僕のフラングランを凪いでいく。


「直線的だ」


 むむむ……そんなのはわかってる。風帝武装ならそれこそ縦横無尽が似合う軌道が取れる。けど雷帝武装は基本直線だ。直線を光の速さで駆け抜ける事が出来るのが雷帝武装である。


 でも普通は光の速さに対応できるわけ無いじゃん。つまりはこの妖精王がおかしい。どうやら口先だけのやつじゃない。ちゃんと王を名乗るだけの『力』をもってる。


 いや、それはローレ+フィアを相手取れてた事実からもわかってた。けどそれでも……さ。それでも妖精王なんだし、フィジカルよりも魔法主体の戦い方だと思うじゃん。どっちかというと、前衛ではなくて後衛よりだと思うじゃん。


 でもそれは間違いだったと言う他無い。まあセツリに妖精王の事を聞いてたけど、そういえば……である。そういえば何がどうあってそうなった……とかは聞いたけど、妖精王の戦闘スタイルとか聞いてなかった。いや、セツリとメカブだったからね。あんまり具体的な事を言わないというか?


 だってどっちも感覚派なんだもん。


 僕が雷帝武装でつっこんでも妖精王はその柔軟な剣裁き……妖精王が言ってる言葉的には月関連の流派みたいだが、それによって流されてしまう。けどだからって受け身を取れるか? っていうと……ね。それは無理だ。僕に釘づけてないと、妖精王はローレやティアを狙うだろう。


 だからこっちが積極的に足を動かすしか無い。そうなると、動きが直線的になる。でも、こうやって妖精王に防がれるように、やっぱりただの直線ってのはリスクだし弱点だ。感覚がなれてきたら、プレイヤーだって対策できるだろう。


 なにせ……だ。なにせ野球だってどんな早いボールだって打てる奴は打てる。あれって見て振ってるわけじゃないらしい。もう経験や感覚なんだとか。なら……だ。見えなくても、対策できる奴は出てくるだろう。


 雷帝武装をこれからも武器にしていくにはもっと進化が必要だ。大丈夫、その可能性を僕はいくつか見えてる。試してやろうじゃないか。妖精王相手にね。

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