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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2213/2701

2212 前に進むためのXの問い編 587

「それで私に適正がなければ、貴方も私を女王に……などと言わないでしょう?」


「それはそうですが……ですが貴方に適正が無いなどありえない。もしも、もしも貴方に月の力の特性がアレば、そこの人間との契約を破棄して、月へと来ていただけますか?」


「そうですね。やりましょう」


「おい!」


 二人の会話に、僕は思わずそんな声をだす。いや、本来ならばその役目はローレのやつのはずだ。けど、そんな僕を制したのは今まさに自身の最強? なのかはしらないが、多分最強格だと思われるフィアを横取りされそうになってるローレだ。


「お前……なんで?」


「そっちの人間はよくわかってるのだろう。人の身でありながら、フィアチェリーゼ様を使役することの罪をな」


 そんな事を妖精王は言い出した。けど……罪って……僕は普段のローレをしってる。こいつの全てを知ってるなんて言う気はないが、僕はチームの中でも比較的ローレに近い。


 幹部とかにはなってないが……あくまでだの助っ人にとどまってるからね。そんな僕から言わせてもらえば……こいつ……ローレがそんな殊勝な心持ちをしてるか? ってね。そんなやつじゃない。こいつは傍若無人という言葉がよく似合う。わがままだし……それにこいつには多分、一番のお気に入りってフィアだと思う。常に出てる召喚獣達もいるが……ソイツらは見た目的には可愛くないからね。


 可愛いというよりも格好いい系である。まあローレの周りに侍ってたらイケメン集団の中に居る姫みたいな感じになるから、それはそれで気に入ってるとは思う。ならなんでフィアは常時出さないのかってことになるが、そこはやっぱり最強格の精霊であるフィアには何らかの制約があるんだろう。


 でもそれだけしても得る価値がフィアにはある。実際、ほぼ妖精と変わらない見た目でフィアの強さはそれとは隔絶してると今回でよくわかったしね。それにフィアは戦闘だけじゃない。色々とフィアは便利な力を持ってる。そもそもが僕はフィアのコトを戦闘タイプの召喚獣だとは思ってなかったわけだし……でもそうじゃなかった。


 それになんかリセット前の戦いではフィアとローレって融合的な事やってたような? ローレの切り札ってフィアだと思うんだよね。そんなフィアをローレが手放そうとする? いやしないだろ!?


 ここで僕を止めて何も言わないなんて……絶対に何か企んでるんだろう。


「フィアチェリーゼ様。私を拒絶しないでくださいね」


 なんかヤンデレみたいなコトを言い出した妖精王。すると二人に紫色の光が差し込んできた。それは月の光……なのか。

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