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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2206/2746

2205 前に進む為のxの問い編 580

「ひいいいいいい!?」


 そんな声をだして一般普通妖精は逃げ出そうとする。けどそこでローレが妖精の首根っこを掴んで逃走を妨害してる。


「ちょっと! 放してよーーー!! 殺されちゃうじゃん!!」


 なんか召喚主ということでなんとか丁寧にローレに対しては言葉を使ってた一般普通妖精だったけど、そんな皮は今はもうはがれ切ってる。なにせ気色悪い月人が涎をまき散らしながら迫ってきてるからな。


 きっとそれはこの一般普通妖精にとってはトラウマになってるのかもしれない。だって何体かの妖精はやられたっていってた。もしかしたらこの一般普通妖精はその場面に居合わせてたのかもしれない。もしもそうなら……


(まあトラウマになるよな)


 自身の同胞が羽をむしり取られて、あんなのにパクっとされてゴリゴリと咀嚼されてる光景を目の当たりにしたら、きっと当分は夢に見るだろうことは想像に難くない。だからこそこの一般普通妖精はこんなにおびえてる。でも実際、僕たちから離れたほうよっぽと危険だ。ここにいるのが一番安全とわからせたほうがいい。


「フィア」


「ハイです。大丈夫、見ててください」


 そういってフィアが光を増す。そのせいでフィアの姿自体はみえなくなった。いくら僕でも通常の状態ではフィアの光で目がやられる。それだけの強い光。そして虹色のプリズムを発して、フィアは素早く突貫していった。するとただ直線ダッシュしてくる月人の体が大体上下に分かれていった。


 なんという単純……けどそれはあまりにも暴力的で、避ける以外の方法がないくらいに単純だった。次々と肉塊に変えていくフィア。もっと魔法的に殲滅できるだろうにわざわざ突っ込んでるのに意味はあるんだろうか? って思う。あれか、月人にはスキル的なものは強制的に封印されるから、自身の中で発動できるようなのに絞ってるとか? まあけど前は普通に遠距離でやってたが。でもこういう事も出来るってことなのかもしれない。あんまり複雑な事は面倒だしな。


 そもそも単純な『力』で倒せるのなら、そうしたほうが楽だろう。そしてフィアにはそれができる。普通に魔法が強みだろうに、単純に単騎でもあれだけ強いって……やっぱりフィアは光の精霊としてその面目を保ってるなって思った。

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