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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2199 前に進むためのXの問い編 574

「えっと……んの……確かアレは皆で歌を歌って、今日もアホな人間を陥れて楽しかったね――って笑い合ってたときでした」


 なんかとっても聞きたくない事をそれに自覚なく一般普通妖精が言ってる。多分妖精にとってはいたずらして、それを見て笑って、更にその日の終わりに妖精同士で自分たちのイタズラを思い出してまた皆で笑い合う――って言うのは普通のことなんだろう。


 まあ聞かされてるこっちとしてはドン引きである。なにせ……だ。なにせ妖精ってかわいらしいのだ。本当に絵本とかで想像するどおりの見た目。小さな数十センチの体躯、誰も彼も綺麗な顔してて、更には透明感のある翼。それに結構際どい服装。


 妖精って結構エロい服を着てるよね。それこそ脚は大胆にだしてるし、スカートは基本超ミニである。それに妖精は飛んでるのだ。ひらりひらりと……ね。ということはだ。それにミニのスカートが組み合わされるとしたら……まあ見えるよね。可愛らしい見た目で、見せまくるで、ふわふわしてるとなったら、ある意味で妖精は男性の理想を体現してるような存在と言えなくもない。


 けど……だ。けど……今この一般普通妖精はドン引きすることをいった。可愛い顔と声で……ね。


(妖精って性格悪いんだな)


 実際妖精のイタズラってコイツラの外見で九割許されてるよね。もしも妖精がブサイクだったり、そもそもこんな可愛らしい見た目じゃなくもっとそれこそ……悪魔? インプ? 的な見た目だったら、


「妖精なんて滅ぼせー」


 的な運動が起こってたかもしれない。ただ妖精が全体的に皆愛らしく可愛らしいから、多少のイタズラがあっても許せてたのだ。でも妖精のイタズラは可愛らしいってだけじゃなかった。こいつらはイタズラをしてそんな相手を共有して笑ってるのだ。


 僕はイメージのままの妖精を想像してたから、今の大変な状況はなんて可愛そうなんだって思ってたわけだけど……同情心がちょっと削られた。今の心情的には、こいつらちょっと痛い目見たほうがいいなって感じ。いや、もう痛い目は見たのかな?


 とりあえず僕は一般普通妖精の続きに耳を傾ける。


「突如それは現れたの。あの白くて大きな奴ら……奴らは……クリスタルの中から現れたの。そしてあいつがその頭に乗ってた」


「あいつってまさか妖精王とか名乗ってる?」


 それに一般普通妖精は頷いた。まさか直々に妖精の里に来てたとは。なにか目的があったのか?

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