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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2193 前に進むためのXの問い編 568

僕はとりあえずどうやらフィアの歌が届いてないって事を報告した。すると、フィアが僕の周りを飛んで、更には顔を……いや正確には僕の目を覗き込んでくる。


「その目、妖精の目ですか?」


「妖精の目? そんなのあるんですか?」


「あるです」


 なるほど、まあ確かに実際魔眼的な力ってまだ発見されてないが、実際無いなんて思えないから、意外なところで魔眼を見つけてたしまったな。妖精の目ってなるとどうなるんだろうか? ちょっと興味はある。


「でも貴方のは違うようですね。もっと別のなにか……のようです」


「えっと……まあはい。妖精の目ってどういう効果なんですか?」


「妖精の目は目があった相手を強制的に幻覚を見せる事ができるです。そして他にも喜怒哀楽を操れるです」


「へえー」


 なんか厄介そう。僕とかなまじ目が良い分、簡単に魔眼とかにかかりそうなんだよね。だから結構、魔眼とか使ってくる奴がいたら僕はなかなか大変になりそうなんだよね。なにせ僕の強さとかこの目のおかげがけっこうある。よく見えるせいで、何回でも目とか合いそうだし。


 だって普通は戦闘中って敵から目を離す……なんてしない。だってそれって死活問題だからだ。見てないと、敵の動きがわかんないし、相手がわからないとこっちの行動だって決められないっていうね。


 だから「見る」って言うことは大抵の人がやめられるわけない。そう考えると『魔眼』系のスキルは強い。


「それよりも――よ。そんな話よりも、妖精の里への入り口が開かないのが問題でしょ。なにか心当たりないのフィア?」


「うーん、なにせ古い術式だったですからね。壊れた可能性もなくはないです。それか……」


「それか?」


「あっちから閉じてるのかもしれないです」


「「あっ」」


 僕とローレの声が重なった。確かに……よくよく考えたら、もしかしたらそれの可能性ってある。なにせ月人があれだけいたんだ。もしも何か間違いがあって里にまで来られたらたまったものじゃないだろう。


 だから自分たちで妖精の里への入り口を完全に閉じてるとしてたら? 歌を知ってても、その入口を強制的に妖精たちが閉じてるとしたら、反応がないってのも頷ける。


 それに……だ。それに実際コードは途中までは反応してた。それが受け入れてないって感じだったんだよ。つまりは歌は要求であって、妖精の間に決められてる合言葉みたいなものなんだろう。それに反応して、返信が「はい」か「いいえ」の選択肢が実はある。


 そして今は完全に「いいえ」しか返ってこない状態なんだ。


「他に入り口はないのですか?」


「うーん」


 オウラさんの言葉に考え込むフィア……どうやらフィアもすぐに思いつくって感じに代替案はないらしい。はてさてどうするか? やっぱりここはコードで無理矢理しかない? いや、何かあると思うけど……

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