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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2192 前に進むためのXの問い編 566

「うそ!! そんな訳無い!!」


 僕の言葉にフィアがそんな事を言うが……でも実際、僕が嘘をつくメリットなんて無いんだよ。それに見てみればわかること。せっかくとても綺麗な歌声を披露したフィアであるけど、無駄だったのかもしれない。


「フィア?」


「そんな……違うですローレ! 本当にアレで開くはずなんですよ!」


「うんうん、私はフィアが間違ってる――なんて思ってないよ」


 そう言ってフィアをヨシヨシとしてるローレ。実際あいつのことだから何か文句は言いたいだろう。そういう性格をローレはしてるしね。でもそこは二人の信頼関係があるからフィアが間違ってるわけはないとローレは思ってるのかもしれない。


 僕たちからしたら、フィアって見た目そんな強そうでも威厳がありそうでもない。だからポカしたか? とか思ってるが……ローレの信頼感的に流石にそれはないか。


 実際ペルチェルラさんとフィアのどっちに威厳がありそうかって言われたら、ペルチェルラさんなんだよね。立場的には絶対にフィアの方が上である。なにせフィアは光の精霊だ。それに対して、ペルチェルラさんはなんだかんだ言っても結局は一妖精なんだよね。普通の妖精よりはちょっと上位だから、もしかしたら上位妖精とかなのかもしれないが……それでもどっちが強いかとか神々しいとか、珍しいとか言えば絶対にフィアだ。


 そうなるとただの妖精なのにアレだけ威厳を持ってるペルチェルラさんは妖精王にふさわしい人物だと言える気がする。違うんだけどね。


「とりあえずどうしてってことよね」


 そう言ってローレが錫杖を向ける。その妖精の里の入り口だろう壁に向かってね。


 なにやら錫杖を中心に波紋のような光が広がっていく。探査系の魔法かなにかを使ってるのか? 僕も自身の目をコードを見れる様にして、そっち側をみてみる。


(これは……)


 僕はすぐに頭を振って、目の付け根のところを押し込む。眼精疲労のときによく誰もがやるような……あれである。つまりは一瞬で僕は眼精疲労の疲れを感じた。


(なるほど……これは……別にフィアがいなくてもこうやって見てれば、違和感に気づけたかも……)


 多分だけど、ここが妖精の里の入り口ってのは間違ってないって判断できた。なぜなら、この場所のコードがとても複雑なのだ。何十にもコードが重なって見える。


 普通はそんなことにはなってない。けどここは何やら密度が違う。つまりはそれだけコードによって処理されてる何かがあるって事だ。

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