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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2184 前に進むためのXの問い編 558

「ちっ!」


 僕は風を集めて動いた。このまま黙って復活させるわけにはいかないと思ったんだ。もしかしたらある程度の細かさまでしたら復活とかできなくなるかもしれない。


 僕は札も惜しげもなく使う。武装にはできないが、札を使えばその属性を簡単に集めることができる。それはとても貴重だ。実際武装形態にならないのなら、使った札は使い切りである。武装形態にすることで、その力を押し留めて、自身で自由に使えるようにしてるんだからね。ある意味で、あれも裏技みたいなものだった。


 けど今はそれはできない。札の力は一回コッキリ。けど僕は惜しげもなく使って、まだまだ不完全な月人達を切って切って切りまくっていく。目に見える範囲、いや、僅かな音、匂い……そして視界の端で蠢くものはなんだって切っていった。


「どうだ!?」


「無駄ね」


「お前が言うな!!」


 何もしてないくせに! え? フィアがやった? 確かにあれはローレのやつの召喚獣ではある。確かにそれを考えたら、フィアの功績はある意味でローレの功績……と言えるような気がしなくもない。


 でもあいつ呼び出しただけだし……でもそもそもが召喚獣とは契約するのが大変なんだよね。そもそもがローレはフィアとの契約方法を開示してない。当然だけど、フィアの事は存在だけ何回かローレが見せてるから攻略サイトにも乗ってるが、ローレ以外がフィアを持ってるとは聞かない。


 だからここでフィアを呼んだのには実際ありがたいことなのかもしれない。別に他の召喚獣でだって良かったかもしれないのに、わざわざフィアを呼んだんだからな。それにその戦闘力を見せつけた。


 今まで何度か僕もフィアは見たことある。けどそのときも呼んではいたが、フィアは戦闘なんてしてなかった。普通は召喚獣って自身の代わりに戦闘させるために呼ぶものだ。


 少なくとも他の召喚獣はそんな扱いになってる。でもフィアの場合は呼んでも戦闘させてた状態を見たことなかった。だからこそ、フィアはサポートが得意な召喚獣だと思ってたんだ。


 でも今回でその認識は改めた。


「そんな事言えるのかしら? フィア」


「はいです」


 フィアはその背中の羽を輝かせて上空に上がる。まるで太陽がもう一つ増えたかのような輝き。そう思ってると、僕たち以外の存在がなんか光に溶けて行ってる? といって良いのか……なんかそんな感じに消えていく。一体何を? ヤバいことやってるのだけはわかる。そして光が収まると、周囲には月人は一人もいなくなってたよ。


「どう?」


 そんなふうにローレはドヤってくる。なので僕はとりあえずこういうよ。


「とりあえず僕が使った札の代金よこせ」


「なんでよ? 意味分かんないんだけど?」


「だって、こんなの出来るなら、僕が動く前に使えよ。無駄にしただろ」


「格の違いがわかったんじゃない?」


 ふふん――と僕を鼻で笑うローレ。くっそ……反論したいが、実際分からせられたのは事実だ。悔しい。

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