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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2183/2701

2183 前に進む為のxの問い編 557

「復活って……どういうことだよ?」


「そのままの意味だけど?」


 こいつは……自分だけ安全圏で高みの見物してるからってそういう大事なことは早く言えよ。そんな事を思ってると、なんかキラキラしたのが飛んできた。


「じゃじゃーん! 呼ばれて登場フィアちゃんだよ!!」


 別に僕は呼んでないが……まあもちろん呼んだのはローレだろう。なにせこいつは光の精霊だ。見た目はまんまそれこそペルチェルラさんに近い。まあつまりはほぼ妖精なんだよね。


 けど精霊だから妖精よりもきっと上位……てかもしかたらフィアって妖精たちと知り合いだったりするんだろうか? でもそれならペルチェルラさんに合わせてたかもしれないよな……それをローレがしなかったということは、やっぱりかかわりはないのか? 


「とりあえずこれを見てよ」


 そういってフィアはその光を強く……いやなんかその背中の羽がめっちゃ大きくなった。そして「あはははははーふっとべーーー!!」とかいって動き回る。それだけで月人が枯葉のように舞い上がったりしてる。まるであいつ自身が台風になったかのような光景だ。


「やば……」


「なんですかあれ?」


「うわー綺麗!」


 アーシアは暢気に綺麗なんて言ってるが、やってることはかなりえげつない。あのオウラさんも引いてるほどである。てか……フィアってあんな強かったんだ。いや、弱いわけないけどさ……そもそもがなんか光の精霊だし、なんかサポートタイプなのかと思ってた。まさか単体であんな強いとは。


 てかわざわざ精霊を顕現させたってことはそれなりにローレも本気になってるってことか? そんな気楽に顕現するようにできてはないからね。


 まあなんかローレの場合、勝手に顕現してるのとかいたけど。でもフィアは多分違ってた。それに……だ。あの強さを見たら、そんな気軽に顕現できても困るだろう。バランス的に。


 ほとんど妖精と同じようなサイズなのに、その羽がめっちゃデカくなって、それがなびく度に暴風が起きて、そして光の羽に巻き込まれると、体が分解されてるような……まさにあれは嵐だよ。天変地異といっていい。


 光の精霊の名はどうやら伊達じゃないらしい。最強なんじゃないかあれ? それほどまでにフィアはやばい。


 


「ふう」


 それからものの三分くらいであたり一面の月人が死屍累々となった。


「凄まじいですね」


「えっへん!」


「今度お手合わせできますか?」


「ええーそれはローレにいってよ。許可がでたら、ボコボコにしてあげるよ」


「それは楽しみです」


 なんかそんな会話をオウラさんとフィアがやってる。あれをみて戦いたいと思える神経凄い。流石はオウラさん……戦闘民族なだけはある。彼女は戦いとか嫌いとかいってたのに……全然そんなことはないじゃん。いや、オウラさんが嫌いなのは死のやり取りだったかもしれない。


 彼女はあんまり言わないが、その手でたくさんの命を奪ってきたんだろう。だから自身で殺すことを嫌ってる。けど戦いが嫌いなわけじゃない。


 そもそも嫌いだったら、毎日訓練を続けてないしね。守るための力……それは必要だとオウラさんは常日頃から言ってるしね。だからこそ僕にだって訓練をしてくれてるんだ。


「これで終わりか?」


「ううん、これでもちゃんと調整したんだから!」


 調整? そんなことをいってフィアは小さな胸をえっへんと張ってる。すると残骸……とか、肉片……とかいっていい感じになってる月人達がボコボコと気持ち悪くうごめきだす。そして……


「「「キシャアアアアアアアアア!!」」」


 ――と肉片から細胞が再生したのか、元の形になって……いや、なんかところどころ合体とかして顔が三つ四つになってる奴とか足が頭ついてたりするやつとか……なんかめっちゃ気持ち悪くなって復活してる。

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