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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2181/2701

2181 前に進むためのXの問い編 555

「なんでここに月人が居るんだよ!!」


「やっぱり妖精王とかいう奴が絡んでるからじゃない?」


「ちょっと、貴方も少しはやってください。何しに来てるんですか?」


「いや、私は必要ないでしょ……」


 なんかローレのやつも呆れ気味に言ってるが、たしかに大変ではあるが、そこまで境地かというとそうでもない。いや、大変だけどね。なにせ月人にはスキルが通りにくい。一体でもそうだったのに、ここ……クリスタルの森にはそれこそ大量の月人がいた。


 そうなると……ね。それにどうやら新たな発見があったが、戦闘が進むとどんどんとスキルが使えなくなってるような感じだ。実際、体から発露する……それこそ剣閃を飛ばしたり、衝撃波を放ったりする感じのスキルは無理らしい。それに魔法も……なんか威力やそれそこ動きさえもおかしい。そしに……それを月人はパクっとね。パクっと食べたりする。すると奴ら、その魔法でパワーアップできるらしい。


 もはや月人はなんでもありといってもいい。それに……月人にも種類があるということが大量にいることで分かった。なんかでかいやつとか、羽が生えてるやつ、色が違うやつとかいる。


 まあ僕もオウラさんもほぼ関係なく切ってるんだけどね。でも風帝武装もそろそろやばい。オウラさんはなんかはほぼ肉弾戦の技術だけで戦ってる。あの人ヤバい。まず真っ先に月人に囲われたのに、なんか未だに健在である。


 ハッキリいって、あそこまで囲まれたら僕ならもうやられてるだろう。確かに回復薬とかはあるが……あれだけ囲まれてしまったら、僕のスピードはいかせないからね。今でも僕は動き回ってる。なるべく囲われないようにしてるのだ。


 でもオウラさんは違う。その場に……それこそ地に足をつけて、まるで自身を一本の大木の様にして、襲いかかってくる月人たちをバッタンバッタンとなぎ倒してる。


 その光景はまるで、月人が嵐に巻き込まれてしまってるかのように見えるほどである。なんかただ食われに行ってるだけ……みたいに見える不思議。


 そんな事を思ってると、僕の風帝武装が消えてしまった。どうやら月人を倒すと、何かを撒き散らしてるみたいだ。月の成分なのかなんなのか……それが僕たちに影響を与えてる。


 けど僕にとっては風帝武装がなくても月人はそんなに速くない。まだどうにかなる。フラングランに風をまとわせるのはまだどうにかなってるしね。


 問題はアーシアとヤドリカ……だと思ってたけど、なんかそっちも一応大丈夫そうだ。月人の攻撃は全てヤドリカが引き受けてる。強制的にヤドリカはタゲを取ってくれてる。それもスキルのはずだが、そもそもが月人が「眼の前の敵……全部倒す」――みたいな思考してるから、『挑発』的なスキルは効きやすいのかもしれない。


 そしてヤドリカが攻撃を引き付けてる間に、アーシアは地面に手をおいて、周囲の月人を育った植物で拘束……してるだけならまだ可愛げあった。けどなんかその植物、月人をカラッカラにしてなんか花を咲かせてる。


(えげつないことするな……)


 アーシアは純粋だ。だからこそ、ある意味でそれがどれだけえげつないことなのかわかってなくて「よし、やったよー」と僕に手を振ってる。

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