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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2176/2701

2176 前に進むためのXの問い編 550

(え? まってまって、これって権限を安定させたら、ゲートを設置できるって事?)


 僕は混乱したよ。だって……今入力したのはペルチェルラさんを識別するための番号だと思うんだ。そしてペルチェルラさんはNPCなんだ。実はプレイヤーです……なんて事は……ないよね? 多分無いと思う。でもそれだとおかしい。いや、いろんなことがおかしいが、まずはNPCはゲートは使わないじゃん。


 なのに……だ。なのにペルチェルラさんの番号で要求を通せるのはおかしくないか? 僕やローレ、それにメリッサとかのプレイヤーじゃなく、ペルチェルラさんって……なんでだ? それだけ、彼女が特別……ってこと? もしかして、マザーと繋がりがあるような……実はゲームマスター的な立ち位置に居るとか? でもそれなら物語に絡む事はないだろう。


 だってゲームマスターって運営だからね。そんな運営は縁の下の力持ちであって、ゲーム自体には関わってくることはないだろう。けどペルチェルラさんはゲームの話に関わってる。


(この不安定な状態ってなんだ?)


 僕はそう思ってペルチェルラさんを見る。彼女が不安定? 僕はコードを見れる目にして彼女をもっとよくみる。NPCだからか結構初期からみえる。これがプレイヤーならプライバシーの観点とかから、流石に祝福でも個人情報とかは見れないようになってる。それにどういうスキル構成をしてるかとか……ね。その人の手の内になるような情報はみえなくなってる。けど表面に現れると見えるから、戦闘をしていけば、通常のプレイヤーよりも僕は早く相手の手の内を知ることはできる。 


 それこそ攻撃系のスキルだけじゃなく、発動してるのなら、わかりにくい幻覚系の魔法とか、無味無臭で毒を撒き散らしてるって状況だって気づくことができる。


(何か、ペルチェルラさんには出てるな)


 コードを見てると、そもそもがなんかペルチェルラさん自体にコード全体で点滅してる……ような感じがあった。更には時々割り込んでくる文面。


 それはこんなコードだった。


『進化保留中』『条件未達』


 というものだ。これを見る限り……もしかしたらペルチェルラさんは妖精の上位へと進化が実は始まってる――けど、それがどうやらなにかか原因で止まってしまってる……ってことなのかも。


 そこで僕はペルチェルラさんにいってみた。


「ペルチェルラさんって進化してます?」


 ってね。

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