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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2171 前に進む為のxの問い編 545

『申請中』――『申請中』


 そんな文面が続く。そして――


『申請は拒否されました』


 ――そんな風に帰ってきた。けどこのくらいは想定の範囲内だ。それ以外に何も書いてないが、僕には祝福がある。その返ってきたメッセージを祝福によってコードにする。そしてその拒否された理由を解明するのだ。


 もしもこれがユーザーフレンドリーになってるのなら、この拒否の理由もきっと明記されてるだろう。それかパソコンのように問題解決の為に……といってリンクが張られてたりするかもしれない。けどこれはそもそもが内部の為の……それこそ技術者を対象にしてるようなエラーコードなはずだ。だってこんなの普通は開発者というか、運営側しか見ることはないはずだからね。


 だからフレンドリーな問題解決のためのヒントなんて提示してくれてない。自分で探すしかないのだ。でもこれが出るのはなんとなくわかってた。


 実際このエラーコードを深堀してみると、「やっぱり」と僕は思わずつぶやく。


「どうなのよ?」


「蹴るな」


 なんで僕の背中を蹴ってくるんだよローレの奴。確かにこいつには僕が何をやってるのかなんて見えないだろう。ウインドウがたくさん出てるのは見えるだろうけど、その中身は見えないようにしてるしね。別に見せたところでわかんないとは思う。


 でもコードって公にしていいものではないかもだし。それに僕は結構奥の方にいってる。だからこそ複雑怪奇になってるわけだけど、僕だってこれまでの経験を蓄積してなかったら、読み取ることなんてできなかっただろうしね。


 だからローレが分かるわけもないが……まあ一応ね。でもだからこそ、こいつは僕がちゃんとやってない――とか思ってるのかもしれない。だからって脚を出すとかしつけがなってないけど。


「ローレ様。こういうのは根気が必要です。集中力を削ぐのはどうかと」


「そんなもの?」


「ええ」


 なんかメリッサが珍しく僕のフォローをしてくれてる。どういう風の吹き回しだ? とか思ってると続けてメリッサはこういった。


「無理でした――なんて言ったときには二人でボコボコにしてやりましょう」


「そうね」


 こいつら……とりあえず僕はゲートを作る方る傍らでどうやってこいつらから逃げるかの算段をする羽目になった。こいつら本当に味方だよね?

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