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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2170/2701

2170 前に進むためのXの問い編 544

「ゲートですか?」


「ああ、僕たち……プレイヤーというか招待者とかが使える長距離移動の魔法の扉みたいな? それを作れるか実験しようと思ってね」


 実際このLROのNPC達はゲートは使わない。実際その存在を認識はしてるみたいだけど、現地の人達の移動手段はそれこそ船やら飛行船やらである。それはそれで情緒があっていいし、世界を堪能できる意味では素晴らしい。けど時間的にはゲートを使えば世界の裏側にだって一瞬で行けるわけだからね。


 時間的優位は絶対的にゲートにある。それにエリアにはゲートから行けないからね。あれはこのLROの世界に紐づいてない。まるで亜空間にそれぞれのエリアが独立してある……みたいなイメージなんだよね。


 そんな亜空間にあるエリアに接続なんて、普通は運営しかできないだろう。けど祝福なら出来る……はずだ。


 これまで色々と僕たちは検証を続けてきた。それに各地のゲートを調べたり、逆にエリア側からからのゲートを調べたりもした。それに行けるところのエリアにも行って調べてデータを取ってきた。そんな地道な活動を実はやってたのだ。


 それらのデータをもって僕はゲートを作り上げるために頑張ってる。とりあえず結構従順になってるシ○ガミに木を操作させて、木の根がシュルシュルと地面から伸びてきて、それが幾重にも絡み合って、根で縦長のドーナツみたいな形状にしてもらった。これを簡易ゲートにする。この内側、つまりはドーナツの穴にゲートを繋げるのだ。既存のゲートを勝手に変えるのはマザーに禁則事項ということで止められたからね。ならば……ならば自分たちで自前で用意したゲートはどうなのか。


 それを今試す。僕の周囲には沢山のウインドウが開いてる。それは3・5ではない。30・50とかである。今までこんなにウインドウって開けるってしらなかった。


 だって戦闘とかしてたってこんなに開かない。後衛の人達はなんか開いてたりするのを見たりもするけど、それでも10くらいまでしか見たこと無いと思う。


 まさか自分がこんな風にウインドウを使いこなす日がくるとは。まあ大体コピーしてたコードを保存しておいたものを出してるだけだけどね。なにせ今からゲートのコードを書き記すなんて面倒なことはしたくない。てかできない。だから大体はコピーである。大本はコピーで細かなところは書いてくことになる。


 それに別のゲートのコードも沢山表示させてるのはどうやらゲートには固有の識別コードがあるから、それを予測して回避するためにも既存の数字を表しておいたほうが良いかなってことである。


 実際全部のゲートを確認したわけじゃないんだが……てかそれは不可能だしね。なにせそれを言うとプレイヤーの数だけゲートがあることになるというか……ね。でもそれって流石に現実的ではない。確かにLROはよくわからない天才の超技術で作られてはいるが、だからって何だって無制限に詰め込めるわけじゃない。節約できるところはしてるし、そういうのもめっちゃ上手く出来てると確か日鞠がいってた。


 それにそこらへんの意見も日鞠にもらってる。多分これならいけるんじゃね――っていう数字もね。コードも実は色々と日鞠にも見てもらって書いてた。


 それを貼り付けて実行を行う。すると何やらパリパリとドーナツの内側がなりだした。この範囲を指定してるから、この座標でちゃんと固定化出来るはずだが……


『新たなるゲートの申請がされました』


 そんな文面が僕の目には現れてた。

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