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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2168/2702

2168 前に進むためのXの問い編 542

「私は……」


 そう言ってなんかためを作るローレ。この時点でなにか考えてるのだろうってわかる。こいつの打算的な思考……それが働いてるって思う。やっぱりこいつは信頼できないか? ってちょっと思う。この時点でやっぱり……と見切りをつけたっておかしくないだろう。実際ペルチェルラさんは「ほらやっぱり」的な感じを僕に向けてきてる。


(これ以上こいつの話なんて聞きたくないって感じだね)


 ペルチェルラさんはもう、ほぼローレを敵認定してる。いや最初からか。けど僕は一応待つよ。こいつが本当に僕たちをただ使うだけのようなやつなのか。今もなお「都合のいいヤツ」とかとしか見てないのか……それを僕は見極めたい。だって……なんだかんだ言って、ローレとの付き合いはそこそこある。この一年、色々と世話にもなってきた。


 確かにこき使われてきた。それは事実だけど、こいつのところに行ったのは僕だし、悪くはなかった。それに……だ。それに本当にただ自己中だったら今の規模のチームにはならない……と思う。そんなやつにどうやってついていきてたいって思うだろうか? 


 実際、僕は妙な条件をつけて抜けるのを妨害されてるが、実際そんな事はできないのだ。その気になればいつだってチームを抜ける事は出来る。僕には色々と複雑な事情とか……なんかあるから、適当に抜ける――ってことができなくなってるだけ。


 でも実際、ローレのチームは四国一のチームなのだ。それだけの大きさ、そしてそれだけの人数がいる。僕が知る限りでは、抜けたような話は聞いたこと無い。


 嫌なことがあったらそれこそ簡単に抜けたり、新しい仲間がすぐに見つかるようなLROなら抜けて楽しい奴らだけで……なんてなりそうなものだ。けどそんな事は起きてない。てかむしろ、小さなチームほど解散したりまた別にできたり……そんなのが頻発だ。


 もしかしたら大きなチームってのは恩恵がデカいから、とりあえず腰掛けで入ってて、仲間内では別にある……ってのがあるのかもしれない。事実、そういうのはテア・レス・テレスでは多いと思う。


 けどローレのチームはこいつを信奉してる奴らが多いのも事実なんだよね。それはテア・レス・テレスもそうではあるが、テア・レス・テレスは入るものも拒まずでさるものも追わない……それに入る条件なんてのもないから、とりあえず入ってるって奴は多い。でも一応ローレのチームは推薦性というか、既存の奴が推薦してそしてローレの容認がないと入れないからね。


 その段階で相手には断ることだって出来る。けど、実際入ってローレの為に――とかなるんだから、こいつには何かあると思うんだ。


「私は妖精王とは繋がってない。更に言ってあげると、私は妖精王なんて本当に知らないわ」


 さて、この言葉をどう捉えるべきなのか。いや、一応僕の気持ちは決まってる。

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