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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2165/2711

2165 前に進むためのXの問い編 539

なんかいきなり対象外の召喚獣を作る……みたいなことをやって横道にそれてしまったが、この森に来たのはこれをしたかったわけじゃない。僕たちはここにゲートを設置しに来たのだ。けどある意味でそれ以降、とてもスムーズに進んでた。なにがって、僕とシ〇ガミは基本仲が悪いのだ。アーシアがいないと、シ〇ガミは僕に嫌味をネチネチと言ってくる。


 そうなると僕だってイライラするわけで、何か言い返したくなるじゃん。そして売り言葉に買い言葉とかなるわけだ。そんなのは自分自身だって不毛だってわかってる。


 大人になったら、そんなの軽く流せたりするのかもしれない。けど僕はそこまで成熟してない。だからアーシアがいない時にこいつに会うのは嫌なんだが……ローレの奴と契約を結んだからだろうか? なんか何も言ってこなくなった。もしも何か言いかけたとしても、ローレが「やめて」とかいうとピタッと止まるのである。


 これはありがたい。こんなにいうことを聞かせることができるのなら、僕だって契約したくなってくる。でも僕には無理なんだよね。できないってことではなく、あり得ないって意味でね。


 なにせ僕は祝福を使える。祝福と契約は相反してるのだ。どっちかしかプレイヤーは得ることはできないし、祝福はなんか適性が必要らしい。


 アギトとか得ることはできなかったからな。でも召喚獣としての契約は誰でもできる。試練をクリアしたら。でも……そもそもが精霊でもない奴を……それに別に試練というバトルもなかったのにシ〇ガミはローレの召喚獣になってしまった。


 これって色々と可能性を感じることだ。もっと色々と何かできる……それこそLROは本当になんだってできるんだなって……祝福とか持ってなくても、いけるんだって思えることだ。


「邪悪を感じます」


 普段シ〇ガミとかが拠点にしてる巨大な折れた幹の内側に来ると、そんなことをペルチェルラさんがいってきた。どうやら彼女はズタ袋に入ってる月人を感じ取ってるらしい。彼女は本来なら、セツリが収まった場所に収まるはずだった月のプリンセスである。


 まあけど……そういってるのはペルチェルラさんだけだからね。それが本当なのかはよくわかんない。ペルチェルラさんがここにいるのは、件の妖精王とかいうやつにクリスタルの森を追い出されたかららしい。


 なんでそんなことはなったのかはそれは「彼の目的を知ったからです」としか言わない。けど今、妖精王は月の刺客をけしかけてる。だからこの世界を侵略したいのかなっておもってるが、そこはペルチェルラさんは明言しないんだよね。


 でもとりあえず、セツリとかを助け出したい僕たちと、妖精王を止めたいペルチェルラさんとの利害は一致してる。だからこうやって協力関係を築いてるんだ。


「妖精? なつかしいわね」


「あなたは!!」


 なんか邂逅したペルチェルラさんとローレは不穏な雰囲気を醸し出してた。いやいや、ローレの奴、マジでどこでも問題を起こしてるんじゃないか?

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