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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2159/2701

2159 前に進むためのXの問い編 533

「おい、こいつスオウじゃ?」


「ほんとだ。よくレスティアにまだいれるな」


「ほかのやつにも連絡しようぜ。こいつをボコせるとなったら、沢山来るだろ」


 にやにやとしながらそんな事を言ってる奴ら。武器を出して肩でぽんぽんしてたり、わざと鞘から出そうとしてまた収めたりしてチャキチャキと音を出したりしてる。まあけどそんな脅しは怖くない。別にコイツラを侮ってる……とかじゃない。ただ今はレスティアでは町中では武器による戦闘は禁止されてる。


 まあ拳での殴り合いくらいならできるけどね。けどここでは武器を見せびらかす意味は脅し以外ない。決闘ならできるけど……こいつらは一対一で僕に勝てる……とは思ってないと思う。


「あんた達、私の事は無視するわけ?」


「ああ、なんだガキ……ってうわあああああ!!」


「おわあああああ」


「出たああああああ!!」


 なんか皆ローレのやつを見た瞬間に逃げ出した。まさに蜘蛛の子を散らすように……とはこの事か? そんなに目立つような事をこいつはしてただろうか? むしろ誰にも知られずにてっぺんにいてふんぞり返って「一体裏で糸を引いてるのは誰なんた?」とか言われる黒幕的なポジションにいるやつだと思ってたんだが? 事実、四国の方では最大勢力を築いてるローレだが、こいつはチームメイトを扱き使って、こいつ自身はほぼエリアバトルとかに出てたわけじゃない。


 リセットされる前だってローレのやつは表に出てはなかった。それにローレはそこそこ見た目的に変わってるからな。派手に動いてないはずのこいつがこんなに有名だとは。てか、この反応相当だぞ。


 実は僕が知らないところでなにかやってたとか?


「お前、何したんだ?」


 はっきり言ってこの反応、トラウマ刻まれてないか? それでないとおかしい。実際いつでも逃げられるLROでここまで恐れるって、相当だぞ。だってやばいとなったらログアウトすればいいんだからさ。それなのにこれって……


「別に何もしてないけど? ただテキトーに時々、そこらの悪そうな奴らに喧嘩売ってるだけよ。私ってこの見た目じゃん? ちょっとか弱そうにフィールドに居ると、声かけて来る奴らがいるからボコってるの」


「通り魔かよ」


 なんてやばいことをしてるやつだ。しかもそういうナンパ? 的なコトを奴らもしそうだしね。実際LROでは最後までなんてできない。だからLROでナンパしたって……って感じだが、きっと奴らはそんなローレのお遊びでボコボコになった記憶があるんだろう。


「捕まえてきました」


「くそ、離せ!」


「姫の御膳ですよ」


 躊躇いなく頬を叩くメリッサ。その音はペチン……なんて可愛らしいものじゃない。もっとゴツい音がしてた。それに頬を叩かれて回った首からゴキッと音もしてた。この女ども、怖すぎたろっておもった。

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