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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2157 前に進む為のxの問い編 531

「これは……」


 なるほどと思った。最近、なんかやけにゲートの警備が厳しいと思った。ここレスティアだけじゃない。なんかゲートへの警備がどこの国も厳しくなってると思ってた。前はそれこそ常駐してる人はいなかったくらいである。


 レスティアはもともとがプレイヤーが作った街ということもあって、ゲートの重要性ってやつが分かってるから元から雇われたNPCが常駐してたわけだけど、各国ではそれこそ、ゲートってプレイヤーの使うところにしかなかったから、何も警備とかがあるとかなかった。実際自由に国家間……さらには比較的大きな街とかそんな場所を移動できるってことを考えるとそれってかなり国としては重要な施設だと思うんだけど……各国そこに対する意識は低かった。てかプレイヤーしか使わない……使えないシステムだからってことなんだろうけどね。


 レスティアはそれこそ会長が指揮して至急、ゲートの保護的な事に動いてる。でも今も各国はそうじゃないらしい。けど実際の所、ゲートの場所にはそれこそプレイヤーがいる訳で、今はいろいろとエリアに月人がやってくる……ってことで、自主的にそこを拠点としてるプレイヤーが監視してたりするらしい。


「流石に今は無理だろう。もしもその袋の中が月人なんて分かったら……すべてのプレイヤーを敵に回すことになるぞ」


 ゲートはなんかピリピリしてる。いつもはそれこそあわただしく行き来する人たちであふれかえってるわけだが、今はなんか「助けてください!」とか叫んでる人がいるくらいである。ゲートの前でそういうのは今までみたことない。


 きっとそんなことを叫んでる人たちはエリアに月人が現れたんだろう。そんな人の場所に向かう同じ服の集団が見える。それはもちろんテア・レス・テレスのメンバーたちだ。


 実際、エリアってプレイヤーにとってとても大切で、そして秘密がいっぱいなのだ。「助けてください」と言ってるあの人も実際、どこぞの誰かに助けらても困るだろ。


 だって既にスレではなんかトラブルが散見されてる。それは困ってる人を助けて、けどそのあとに法外な事を要求するというものだ。実際、ここには法なんてものはない。そして実際助けてはいるんだから、助けた側としたらそんな気はないって主張である。


 これは実際、トラブルに繋がるのはわかる。だって月人にエリアを侵食されてる人は一刻を争ってて、冷静な判断ができない。それこそ個人でしかやってないような……そんな人……少数のチームを組んでの比較的小さなエリアを持つ人たちはそれこそ月人に対処できてないのだ。


 そんな人たちに甘い顔をして近づいて、月人を追い払ったら次はそいつらがそこを占拠とか、逆に滅茶苦茶にするとか脅してくるとか……そんな質悪いチームが出現してるらしい。


 だからそんな奴らが幅を利かせる前に、会長は素早く自分たちの兵力で対処するとこにしたらしい。そこには明確なルールを作って、あとから困ることがないようにしてる。流石会長である。


 まあけど、それをできるのもここレスティアくらいだ。流石に全てのゲートがある場所でテア・レス・テレスが勝手にそんなことは出来ない。だからきっと質の悪いチームはレスティア以外の所で獲物を狙うようになるだろう。


 エリアからなら、どこのゲートにだって出れる。ちゃんと状況を把握してて、レスティアに来る選択ができる人は間違えたりしないだろうが……きっとそうじゃない人もいるだろう。


 悪質な奴らの鴨になる人が増えなければいいが……とりあえずあの人はちゃんとレスティアを選択したから大丈夫だろう。そんなことを思ってると「ちっ」とわずかに舌打ちした声が聞こえた。


「いくわよ」


「は?」


 なんかローレも気づいたらしい。そしてその舌打ちした奴を追うといってる。なんで? 絶対によからぬことを企んでるよこいつ。

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