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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2156/2701

2156 前に進む為のxの問い編 530

「ゲートをくぐれる? 月人が?」


「ええ、掲示板見てない? 今話題になってるわよ」


 そういって自身で表示させたウインドウを僕の方に流してくるローレ。それには確かにそんなことが書かれてた。スレのタイトルはこうだ。


『月人、ついにエリアにも侵略し始めた件』


 そしてそのスレ内ではそのタイトルの真偽が最初は話し合われてた。実際色々なものが自分たちのエリアにはおける。けどそれは用意された物だけだ。流石に生き物を持ってくる……なんてことは出来なかった。プレイヤー間での物々交換的なものは出来たし、裏技的に小物を持ち込む……なんてことはされてた。けど、流石にいきものは無理だった。それこそちゃんと用意された物だけしかね。


 ローレのエリアにも魚とかいるが、あれだってもともとエリアの中で実装された機能である。LROの方の魚を持ってきた訳じゃない。けど実際、放たれてるのはLROにも生息してる魚である。


 なぜなのか。まあわざわざエリアの為だけに新たな魚を実装するのが面倒だったんだろうって思ってる。それよりかは建物的な自由度をエリアは目指してるのかもしれない。


 まあそれよりも今はこのスレである。最初はそれこそ――


「はいはいツリ乙」「証拠出せ証拠」「そんなわけないだろ馬鹿」


 ――とかばっかりだったが。時間がたつにつれて、なんかスレの中がざわざわしだしてる。


「ちょ!? 今俺のエリアにもなんかいるんだけど!?」


「写真寄越せ」「合成か?」


「いやいや、なんか俺たちのエリアにも――」


「盛り上げてるな」「コスプレだろ?」


「ちょっ(笑)なんか変な儀式し始めた」


「ははおもろ」


 なんか最初はまだ余裕があるみたいな感じだった。いつの間にかいたエリアの中の月人。何をするのか、観察しようとしたプレイヤーもいるらしい。でもその様子も数分後には変わった。


「ちょっ!? 儀式の後に月から月人が大量にやってきた!!」


「なんだ? 団体旅行ってか?」「もてなしてやってるか(笑)」


 とか騒ぎ立てるが、なんか当人はそれどころではないらしい。そしてそれはその最初の人だけでは終わらなくてどんどんと増えているらしい。


「いやいや、月なんてエリアにないだろ?」


「置くことは出来るぞ」


「ならそれを排除すれば?」


「そんなのすぐにやってるだろ?」


「それどころじゃないってことか?」


「……できなくなってるとか?」


 そんな感じでざわざわとしてる。そのあと、皆さん自分のエリアが心配になったのか、見に行ったらしい。そしてさらに阿鼻叫喚というね。なんか自分も心配になってきた。いや僕は月なんて設置してないが……でもスレを見る限りそれだけが原因じゃなさそう。そもそもが最初どうやって月人がやってた来たのかわかってない。てかさ……


「お前、これを読んでこいつを自分のエリアに招こうとしてんの?」


「こいつらなんていくら来ても雑魚じゃん。必要なデータを取ったら処分すればいいだけ」


 強者の考えの奴が目の前にいる。

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