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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2152/2702

2152 前に進む為のxの問い編 526

「はぁ……なんでこんなことに……」


「それはこっちのセリフだけどな」


 僕は今、摂理の車いすを押して、病院の廊下を歩いてる。あの月の復活事件から二日くらいたってる。今やLROは月の事で話題独占状態。つまりはセツリも注目の的だ。なにせ玉座に座ってたからね。月のプリンセスとして今や認知されてる。


 あの時、なんかセツリ自体はボケーとしてたような感じだったが、実際セツリ自体はあの時、意識は朦朧としてたらしい。あの後、僕はいろいろとペルチェルラさんに聞いて、そして修道院とかに行って、そこでオウラさんとかに合流してどんなことになってるのかを確認してたわけだけど、そこでは結局何もわからなかった。


 結局あの日はセツリもメカブも返ってくることはなかった。だからリアルの方で話をした。なにがあったのかってね。実際、摂理たちもそこまでなにが起きたのか……わかってるわけじゃない。なにせいろいろとあって、妖精王と戦うようになって、そのステージで月の城が出てきて、なんかダンスしてたら、いつの間にかセツリがその玉座に納まってた……というね。


 そしてそれからなんかセツリはLROに入ると、絶対に月の城が最初のログイン場所になるらしい。普通はそれこそ、最後にログアウトした場所……になるはずだ。実際妖精王は何もセツリを縛り付けてるわけじゃないらしい。あの後、月からの映像が消えて、しばらくしてセツリとメカブ、そしてなんかいつの間にか出会ってたレシアは孤児院まで戻ってきてたらしい。そしてそこでログアウトをしたみたいだ。


 けど、なぜかセツリだけは月の城で始まるらしい。どうやらそこが強制的なホームになってるということだ。完璧にシステムにも月の関係者ということになってるんだろう。


「どうするんだ? これから……」


「私だって、どうしたらいいのかなんて分かんないよ」


 摂理はそういって車いすで顔を覆うようにしてる。実際、ここ数日同じようなことを何度もきいてる。だって別にセツリ自体には世界と敵対する気なんてない。けど……世界からしたら今LROを侵略してる諸悪の根源になっちゃってるからね。


 もうどうしていいのかわからないってかんじだろう。

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