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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2150 前に進む為のxの問い編 524

さっきは月人に攻撃を充てると、なんか甲高い音がして、さらに感覚的にははじかれたような固い感覚があった。けど今度は違う。フラングランが皮を割いて肉を削り、そして骨を断つ……確かにその感覚があった。


「ぶぎゃ?」


 どうやら月人はわかってないらしい。あいつ的には今度も僕の攻撃をはじけて、そしてこの剣が砕け散る――とでも思ってたかのような反応。でも次の瞬間、やつの腕が一本……落ちた。


 僕は月人の背後へと回ってる。ただまっすぐに今度は走ってそして斬った。だから今、僕は月人の背後にいる。奴の腕は切り離されてもまだなんか指がうねうねと動いてた。


 そしてLROでは血の表現はNGだから血がブシャーとなってはないが、まるで血が噴き出てる代わりのように、月人はその裂けた口を大きく開いて叫んだ。


「あげゃげゃあああああああああああああああああああああああ!!」


「つっ?」


 僕は耳を抑える。なにせ、月人の咆哮が響き渡ると同時に平衡感覚が狂わされるかのような……そんな感覚に襲われた。地面が平面に感じられないというか……まるで波打ってるかのようで、足が勝手にたたらを踏む。そしてそれは僕だけじゃない。いや、僕よりもアーシアやシ〇神様への影響は大きいらしい。ペルチェルラさんは浮いてるからわかんない。


 シ〇神様は完全に倒れてて、なんかピクピクしてる。アーシアはどうやらそんなシ〇神様を心配して腰を落としてるみたいだ。それなら影響的には僕とそこまで変わりはないのかも。どうやら動物にかなりの影響があるみたいだ。


 なにせ音にビビった鳥たちが一斉に飛び立ったと思ったら、次の瞬間一斉に落ちてきた。この森の住人だし、一応風を送って軟着陸させようとしたけど、うまくいってればいいな……的な気休め程度の行動だった。なにせこの変な状態じゃ、まともに風を操れたのかもちょっとよくわかんない。


 もしかしたら下手に風を操ってて鳥たちが風に刻まれてる……なんてことになってる可能性だってある。その時はもう謝るしかない。数十秒だろうか? 月人の咆哮は続いた。そしてようやく止まったかと思うと、なんか白かった月人の体が赤くなってた。


 そして地面に落ちた腕をとる。何をするんだ? と思ってると、その腕をそのまま飲み込んだ。さらにさらに、その腕が傷口から生えてきた。もう続けざまにいろいろと起こりすぎて突っ込む暇がない。

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