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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2148 前に進む為のxの問い編 522

「でやあ!!」


 僕はフラングランを振るう。すると月人の周囲に紡ぎ風が起こった。地面から出て来たばっかりで悪いが、今度は空中に投げ出される。そしてもみくちゃにされながら、月人のHPがみるみると減っていく。できるかな? とかおもってやってみたら案外できた。これはなかなかに使えそうである。


 なにせ相手の自由を奪って、さらには風の斬撃の中に放り込んでるから、最初に準備さえしてしまえば、あとは自分で何もすることがない。つまりは攻撃をしつつ、自分のリソースを別の所へと当てることができるというね。それはとても大切な事じゃないだろうか?


(それにこれをもっと進化させていけば、設置型の罠みたいな……そんなこともできそうだしな)


 そんな想像もできる。僕は基本、突っ込んで斬る……という脳筋プレイなんだよね。いや、もちろんいろいろと考えてる。戦闘中だってコードをいじるとかやってるしさ。でも、プレイスタイルとしては素早い動きで敵を翻弄しつつ、フラングランで切っていくスタイルなのは変わってなかったからね。


 そこに罠とかが使えるとなると、バリエーションが増えるじゃん。まあ実際、威力とかはまだ課題だね。実際あの月人はそこまで強いってわけじゃなさそう。


 でもそれでも……だ。それでもあの月人のHPを完全に0にするってことは無理だった。効果五秒くらいで、三分の一を削ったくらい。


「じゃあ今度は」


 僕は今度は威力を上げてみた。けどただ単純に威力を上げると、効果時間が少なくなる。そうなると、なんか結局の所、威力は上がっても最終的に削るHP事態はそこまで変化無いってことになる。これはもっといろいろと検証が必要だ。二回の罠では三分の二が削られた月人はふらふらとしてる。


 さて……あとは直接手を下すか……と思ってると変なことがおきた。なんか光が……ふってくる。空にある月から月光が降り注いでるとでもいうのか? なんかそんな感じ。


「ダメです! 早く倒してください!!」


 そんなことをペルチェルラさんが言うから僕は急いで月人へと接近した。さっきの罠の感触的に直接的な攻撃ならもっと簡単に倒せるだろうって感じだった。なのでまずは通り過ぎざまに切って、本命は背後に回って……とか思ってたら、なんかキイイン! と今までになかった音が響く。


「げっ!?」


 なんかフラングランが欠けてる? そんなバカな!?

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