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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2143 前に進む為のxの問い編 517

「あれ?」


 なんか私の体に変化がおきてた。妖精王が私を抱きしめてそして離したと思ったら、なんか私に妖精王と同じような羽が生えてた。どういうこと!? ちょっとびっくりだ。羽からは光の粒子が舞ってて、とても幻想的だ。私のかわいさをさらに引き立ててるといっていい。


「さあ、これでさらなる高みに」


 そういって妖精王が私の腕を取ってダンスを再開させる。滑るようなダンスはお互いの羽が地面を意識してないからだろう。ステージなんてない。いうなれば、この場所、全てがステージ。さらにさらに……だ。何か私の頭にはこんななんかスキルが表示されてる。それを思わずつぶやいた。


「月照乱」


 すると次の瞬間、私の体が三つに分かれた。もっと具体的にいうと、私の分身が三つ出てきたのだ。それは今の私と全く同じ格好をしてて、もちろん背中に羽もある。そしてそれに呼応するように――


「月照乱」


 ――と妖精王も言った。すると妖精王も同じように三体の分身を出してこっちにぶつけてくる。だからって決戦を始める訳じゃない。私たちの分身は絡み合うように飛びながらダンスを始めるよ。


「さあ、役者はそろった」


 こっちは訳わかんないが、どうやらこれでいいらしい。そして頭の中ではシステムメッセージが流れてくる。


「月の呼応にこたえますか?」


 的なメッセージである。なんかこれってただの選択……ってわけじゃなさそう。これに答えたら、LRO全体で何か起こりそうな……そんな気がする。でもさ、それってめっちゃ楽しそうな事じゃない?


 はっきり言ってよくわかってない。妖精王の狙いもわかんない。けどとりあえず楽しそうな方向に行くのなら私的にはオーケーだ。リアルならもちろん、そんな軽率に行動なんてしない。


 けどここはLROだ。楽しそうなことをする場所だ。そして楽しそうなことを用意してくれてるのはお兄ちゃんなのだ。ならやるしかない。私は踊りつつ妖精王を見つめてこういった。


「月に応えます」


 すると月の城から花火が上がった。何回も何回も花火が上がって、私たちのダンスを彩っている。

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