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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2138 前に進む為のxの問い編 512

「まだいくぞ」


「くっ――」


 さらに妖精王の動きが激しくなった。もうはっきり言ってこれはダンス? って感じになってる。なにせなんか投げられたり、回されたり散々である。けど私はついて言ってる。実際ただの拷問のようではある。けど、どうやらそうではないらしい。ソースはメカブちゃん。


「ブラボーブラボー!!」


 といってなんか涙を流しながら拍手をしてる。一体何が? って感じだ。あの子があんな反応するっていったい何を見てるのか? 自分でやってるからか、客観的に見えないからね。かなり激しく動いてる感じはある。でもメカブちゃんの反応を見るに私たちの姿ははっきりと見えてて、さらに私たちのダンスは涙を流すほどのものなんだろう。


 実際私の動きはこのドレスをとても印象深く使ってると思う。私が大きく動くとこのフリフリのドレスが華麗に舞う。それに端っこの方はとても薄くて、月の光が透けている。


「そっちばっかり……」


 基本リードは妖精王がやってる。そのせいで私は主導権をにぎれない。実際主導権を握ったとしても、そうなるとどういう風に踊ればいいかわかんない。だからもしかしたら一気にダメージが増える可能性かある。一応ちゃんと「ついていく」と決めてからは継続ダメージはなくなりはしなかったけど、ダメージ量は少なくなってた。でももしかしからこの月のワルツが完全に破綻したら、私たちはいっきに大ダメージが来るかもしれない。


 でもこれって……この月のワルツってなんなんだろうか? だってダンスしてるだけでは攻撃なんてできない。何かのバフ? でもそれにしたってダメージしか入ってない。


 それにバフだとしてもこんな前準備が長いバフって相当な効果がないと使えないよ。それに……だ。これは二人いないとできない。その時点で使い勝手悪すぎる。


 さらに言うと、同じように月のスキルを持ってて、月のワルツを知ってないと完璧な発動なんてできない。もう……ね。何のためにやってるのかわかんない。


(いや、月の姫になるため? なのかな?)


 確かに女の子だからお姫様にはあこがれてはいる。でも全部それをリードされてなるって今の時代じゃない。それに結局このままじゃ、遅かれ早かれHPが尽きる。だから私は気高く反抗してみることにした。

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