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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2130 前に進む為のxの問い編 504

なんか落第点ぎりぎりを言われたせいでいやなことを思い出したけど、今はそれどころではない。でもどうやら30点と評された月のスキルでは妖精王にはつうじないらしい。


 らしいじゃない。実際通じない。だって……


「そんな光では無駄だ」


 


 そういって妖精王は私の剣を握った。そう攻撃をしてる私の剣をその手で直接受け止めたんだ。そんなの普通はダメージ覚悟だろう。それに多分だけど月は妖精王の弱点だ。いや、一切ダメージが通ってないからそうなのかも判断できないんだけど……妖精王の言葉的にはきっと私がちゃんと月のスキルを使えたらダメージを与えることができる――的なニュアンスは感じることができる。


 


「きゃああああ!」


 私は剣事投げられた。優男のように見えるが、妖精王は片手で私を投げ放った。


「大丈夫?」


「攻撃はされてないから」


 なんか妖精王は私以外に攻撃してて、私にはなぜか直接攻撃してこない。それこそメカブちゃんやらレシアには猛攻してるが、私には致命傷になるような攻撃はしない。


 なにせ私の攻撃を受け止めたりよけたりしたらそのタイミングでいくらだって強力な攻撃を叩き込めるはずだ。それこそ私はレシアほどにHPが多くはない。


 妖精王が本気で攻撃したら、それこそ一撃で死んでもおかしくない。なのに……メカブちゃんは防御に徹することでなんとか耐えてる。レシアは驚くことに少しずつ妖精王の攻撃に対応してきてる。


 たたずむ妖精王。その周囲には光が集まって光が発射される。まあそれはいつだってメカブちゃんへと向いてる。後衛の厄介さを妖精王はわかってる。妖精王はそんなに早く動いてる……ようにはみえない。むしろ、なんか一つ一つの動きが軽やかって印象。その優雅な姿を見せつける……というのは違うかもしれないが、よく見える……というのは本当だ。


 速い動きって見えなくなるものだと思ってる。それこそスオウの動きとか、時々本当にみえなくなる。それとは妖精王は逆だといえる。はっきりと見える。


 なのに気づくと近くにいる。よけようと思っても、気づいたらよけれなくて受け止めるか、それすら間に合わない。足とか腕とか、何回斬られたか。死なない程度に攻撃されるっていうのもなんかえぐってくるよね。心とか。


「このままじゃ……勝てない」


 いくらやっても当たらないし……今はなんとか回復薬のがぶ飲みでなんとかなってるが、それも無尽蔵にあるわけじゃない。このままじゃいつか底をつく。それは遠い未来じゃない。一体どうしたら……

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