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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2127 前に進む為のxの問い編 501

「スキル、月の舞 第五節 『月花光衡』」


 別にスキル名を叫ぶなんて必要性はないわけだけど、それなりのプレイヤーが叫んだりする。それにはテンションを上げる効果というか、なんというか……私たち日本人には技名を思いっきり叫んでしまうって呪いがね、あるような気がする。


 まあきっと日本人は小さいころから漫画とかに触れてるからってのがあると思う。だってリアルではこんなことができるのはそれこそ小学生まで。それもきっと低学年か……よくても中学年くらいまでではないだろうか? その内恥ずかしくなってみんな人前でそんなことはやめてしまう。けどそれでもそんな願望はきっとある。自分が格好いいと思ってる言葉を叫びたいっていう欲求だ。


 だってそうじゃないと少年漫画の雑誌から生まれてくる漫画がずっとトップにあるっておかしいじゃん。この少子化の時代だよ? 少年漫画を本当に少年……それこそ対象年齢を18歳以下の男の子だけ……とか考えると、子供の数自体が減っていっているのに、少年漫画がずっと部数とかでトップなのはおかしい。


 少年以外も買ってるってことである。それを否定するつもりなんて私にはない。だって少年漫画は最高だからだ。そしてそう思ってるのは少年という年齢を超えた大人たちだってたくさんの人たちが思ってるってこと。


 だからLROで技名を思いっきり叫ぶのは恥ずかしいことなんかじゃない。


 レシアが妖精王と共にこっちに突っ込んでくる。二人は相変わらずもみくちゃになりながら、けど絶対に離さないという強い意志がレシアには見える。妖精王は私のことに気づいた。するとさすがにまずいと思ったんだろう。何やらその髪を虹色に輝かせだした。まさか髪も攻撃に使えるとか? それはまずい。私は向かってくるレシアへと向かっていくことにした。


 そして動き出したときバフが私にかかった。これは――


「闇の力も助力してやろう。見せ場を用意してあげるわよ」


――とかなんとかメカブちゃんが言ってた。自分も大変だろうに……てか案外高度なことやってる。まあけど今はそれはいい。バフは地味にありがたいし大切だ。私は月の光の剣を持ち、舞うようにステップをふむ。第三節を宿してるわけだけど、私の体は一節からちゃんと覚えてる。ここはそれを順序だてて再現することによって月の光が強まる。


 そしてやけに輝く髪の毛でレシアもろともその髪の中に隠れようとしてる妖精王へむかって、私は月の舞を披露した。

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