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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2124 前に進む為のxの問い編 498

私が直線的に斬って、レシアがトリッキーな動きで翻弄する。私はとりあえずいつだって妖精王の視界に入るように気を付けてる。普通は逆だろう。二人して攻撃をしてるのなら、交互に正面と背面を入れ替わったりしながら戦うってのが、安全面も考えて普通だと思う。けど私たちの場合はダメージリソースはどっちかというと、レシアだと思ってる。


 だからより確実な方をレシアに任せてると思ってもらえばいい。けど……さっきから、上手く私たちはやってるとおもう。私は剣で攻撃するときは、もうそれ以外の選択肢をなかなか取れないというか、そんな感じなわけだけど、レシアはその全身をつかって、さまざまなところから攻撃してる。私が正面を担当してるから、レシアは成るべく妖精王の視界から外れることを意識して、その手足だけじゃなく頭も使うし尻尾も使うし、膝もだし、肘だって使ってる。もともとレシアは特定の武器を使って……というよりも徒手空拳だからってのもあると思うけど、選択肢が多いのはやっぱり武器だ。


 私はあくまでもメインウエポンは剣ってことを意識しすぎてるのかもしれない。妖精王は私の攻撃はことごとくガードしてるしね。それだけ私の攻撃は読みやすいんだろう。まあけど……


(狙い通りだし!!)


――とか言い訳してみる。だって私たちはレシアの攻撃を当てたいからそうやってるだけなんだよね! と言い張れるのだ。まあそれでもレシアの攻撃だけ当たって、私の攻撃はことごとく防がれてたりしてたらさすがにもやっとするものがあったりはする。


 けどしょうがない。なにせ多分だけど、私の持ってるスキルとかそもそもの攻撃力とかでは妖精王には効かないような気がする。それこそ完全な弱点を突く……とかならまだできるかもしれない。


 実際妖精王の弱点って全く持ってわかんないが……生物学的に見たら、それこそ首とか頭……心臓だってそうだと思うし、さらに言うと目とかかな? 


 一応私はそういうところを狙ってはいる。けど、妖精王は私の攻撃は完全によけるか、防ぐんだよね。いまだってその鋭い視線を閉じて、ふって感じで、顔をわずかに傾けるだけで私の剣をよけられた。まあそのあとにレシアの攻撃がその腹に当たって吹っ飛んでるんだけど……でもなんかHPが減ってないんだよね。そもそもがなんか……だけど、私の攻撃はよけたり防いだりしてるのに、レシアの攻撃は気にしてないような? 


 これってもしかして……


(私の方を警戒してる?)


 そういう見方もできるのでは?

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