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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2120/2701

2120 前に進む為のxの問い編 494

オリジナル詠唱に納得言ってないが、今は攻撃に専念することにした。でも……


「レシア!」


 私はそう声を掛けてタイミングを合わせて二人で妖精王の顔面に攻撃を叩き込む。けど……


「これって!」


 なんかブニッとして、わたしたちの腕がめり込む。そう……どうやら私達の攻撃はこの妖精王には効いてない。


「さっきからこの調子」


「先に言ってよ!」


 報連相って大事なんだよ!? いや、私もそんなに意識してないけどさ。そもそもメカブちゃんもそうだし、レシアも……今のメンツは逐一些細なことを報告するようなメンツではない。でもこれって些細なこと……ではないような。まあいいや。レシアだし。


「これって、ただの分身か何か?」


「でもちゃんとある」


 確かにちゃんと感触有るし、攻撃だって当たらない……とかではない。ただブニブニしてるだけだ。そしてHPに影響もない。分身というかダミーというか……


「妖精王ってことだから、正々堂々と来るのかと思ってたけど、やっぱり妖精だから隠れるのがうまいのかも」


 


 なにせ普通の妖精たちも普段は簡単には見つけられない。それだけあいつらは隠れるのがうまい。じゃあ妖精王ともなれば? なんか偉そうだから、普通にどう堂々と出てきてもおかしくない……とか勝手に思ってたけど、戦闘なのに無闇矢鱈に姿を表すのって正直悪手以外の何物でもない。だってそれだけ危険が増えるんだからね。


 なんか普通に姿を表して戦うって感じのことに私達は楽しみを感じてるからそこに疑問なんて抱かない。けどオウラさん曰く――


「殺し合いなら姿を見られた時点で死です」


 ――らしい。だからいかに自身の姿をさらさずに戦うかってやつを考えるらしい。まさにやられる前に殺る。それが本当の殺し合いの場にいたオウラさんの常識。それを考えると、妖精王とか妖精とかは殺しに特化してるのかもしれない。あんなかわいい見た目してるのに、実は戦闘にガチスタイルというね。


 そういうコンセプトじゃないのかもしれないが、でも実際姿を見せずに戦うってのは強い。だってまずは相手を見つけないといけない。みつけ……とりあえず私はインベントリからいくつかナイフを取り出した。ナイフの取り扱いはオウラさんに習った。なんかナイフさえあれば無人島でも生きていけるから――らしい。


 私はそんな取り出したナイフを適当な方向になげる。メカブちゃんをこれで妖精王をあぶりだしてたし、私だって――

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