表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2111/2758

2110 前に進む為のxの問い編 484

「ちょっとレシア、ストップ!!」


 私の言葉でレシアが空中で停止する。そこはちょうど森の端っこの方だった。さっきまでもうすぐでこの森を超えるって感じだった。つまりは森の切れ目……そこに達してたけど――次の瞬間反対側の森の入り口にいるっていうね。そんなことが起きてる。


「やっぱりこれ……」


「もっと上から……それこそ宇宙とかからこう弧を描くようにやったらいけるんじゃない? ゲームだし、ちょっとの宇宙空間くらい大丈夫でしょ。ほら、リアルにも宇宙体験とか生身でやってるじゃん」


「これ以上、高くいくのは無理」


 メカブちゃんのあほな話にレシアは無気力にそう返す。なんかふらふらしだしてるね。まだまだその翼をうまく使えてないレシアだ。きっと疲れたんだろう。それになんかめっちゃ速かったしね。もしかしたらだけど、なんかやけに早く動いてると思ってたけど、あれってただ加減できなかっただけなんじゃ? 私もメカブちゃんも腰に捕まってるのが大変だった。


「どうやら私たちはただではこの森から帰れないみたいだね」


「面倒ね。じゃあどうするのよ」


 メカブちゃんが文句たらたらとそういうよ。一緒に考えようという気はないのかな? 私たちは同じパーティーなんだから一緒に解決策を模索していくべきではないだろうか? 


「妖精を見つけて、この状態をどうにかしてもらう?」


 考えられる事と言ったらそのくらいではないだろうか? でも妖精は隠れるのがうまい。それにクリスタルの森は妖精のホームだ。あそこは様々な魔法が多分あって、そしてそれらは全て妖精の味方と思っておかしくない。そして私たちはおそらくだけど、妖精たちから近寄ってくることはもうないと思った方がいい。そうなると、私たちはこの広いLROの世界でもうこの森の中しか行動できない? いやいやいやい、そんなのはいやすぎる。


「見つけるって言ったって……あいつら隠れるのうまいわよ?」


「だから困ってるじゃん」


「なんとかしてよ。さすがにここから帰れないとかないから」


「私だってどうにかしたいよ。メカブちゃんも一緒に考えてよ!」


 私たちはレシアの体に抱き着きながら、そんな言い合いをしてた。するとなんかおもむろにレシアが火を噴いた。その口から。この森はクリスタルの森だ。普通の木じゃない。だからそう簡単に燃えるなんてことは……とか思ってたけど、レシアの炎はどうやらちゃんとこの森を燃やしてるらしい。


「――って、何やってるのよレシア!!」


 よく考えたらとんでもないことをやってるじゃん。


「いいぞもっとやれ!」


 そこ煽るな!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ