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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2110/2701

2100 前に進む為のxの問い編 483

「「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」


 私とメカブちゃん二人の絶叫が重なった。何が起きてるのかというと、レシアが一気に直上にとんだ。いや、それはいいよ。覚悟してた。いきなりだったからせめて「いくよ」とか言ってほしかったが、まあそこはいい。とりあえず直上に上がることはできた。まあこのくらいは実際、メカブちゃんとの戦闘中にも上がれてたから、それは分かってたことといえばそれまでだ。


 でもそこて止まらなかった。どうやらレシアはさらに上がった。いや一体どこまで? って感じで上がった。地上がかなり小さく見えるまでに上がってきた。なんか心なしか空気が薄い。てか雲が眼下に見えるし。


「ちょっと上がりすぎじゃない?」


 ここまでじゃなくてもよかったと思う。どれだけ気合い入れたのよ。もしかして私やメカブちゃんに抱き着かれてテンションが上がったとか? でもレシアはそんなキャラではないと思ってたんだけど。別に女の子に抱き着かれて喜ぶ子でもないと思うし……


「ん、間違えた」


 間違えただけらしい。まあ実際、まだレシアは寝起き……というにはさすがにもう一時以上たってると思うけど……実際レシアは今初めてその体を動かしてたりするのかもしれない。実際、何人があの夢の場所に送られて、そしてドラゴンの内部に入ってレシアの場所までたどり着いたのか……だって大体の人ってあのドラゴンに気づかれてブレスで焼き尽くされて外に強制排除されるって感じになるんじゃないだろうか? 


 あの時のメカブちゃんと同じようにさ。それにだ。もしかしたらレシアと戦う以外にも外に出る方法ってやつはあったかもしれない。なにせ普通ドラゴンの内部に入ろうとおもうだろうか? いや、案外定番か? あの時の行動は今はどうでもいいか。


 ようは久しぶりの運動でレシアは加減を間違えてしまった……ということだろう。実際私を負ぶったりして道もない森を走ってたわけだけど……でもあれは足で走ってた。背中の羽は使ってなかった。それにリセットされる前の姿だって、別にレシアには翼なんてなかったわけで、まだその使い方に慣れてないって感じなのかもしれない。


「いく……よ」


 そういってレシアは横方向に進みだす。風が直接当たって、なんか痛いくらいだ。多分かなりのスピードが出てる。これならすぐに森を抜けるだろう。てかこれだけ距離が開いてれば、もう森から出てるようなものだ。さすがに妖精だってこればかりは……とか思ったらなんか


……


「あれ?」


 なんか小さくみえる村の方へと向かってた筈なのだけど、途中で気づくと、なんか森の反対側の端に出てない? そう、なんか森の範囲でループしてるような……

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