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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2102/2701

2101 前に進むためのXの問い編 475

「やるじゃん」


 そういったメカブちゃん。でもそれはどうみても余裕しかないような表情をしてる。一応切ってるんだよ? ダメージだって……


「は?」


 なんか気づいたらダメージさえ負ってない。彼女のHPは全く減ってない。てか……


「ちょっ!? それどういうことよ!!」


 なんかおかしい。私は攻撃を続けながらそんなふうに叫ぶ。だって……だって、なんかメカブちゃんのHPのバーが6つくらいあるんですけど? おかしい。これはおかしいよ。それにいくら攻撃しても何も減ってない。


「え? なんの事?」


「わかってないの? そのHPよ!」


「わあ!? なにこれ?」


 そんなふうにメカブちゃんは驚いてる。どうやらマジで気づいてなかったらしい。まあ実際、自分のHPってそんなに気にしないっていうか? ピンチにならないとそこまで気にしないよね。でもこれはメカブちゃんだっておかしいってなるだろう。だって普通はHPバーが縦に並ぶなんてない。これがなるってボスである。ボスではたしかにいくつものHPバーが並んで、それを一本ずつ減らしていくってことになる。けどプレイヤーの場合は、一本しか見たこと無い。それこそ装備とか能力とか、さらには食事とかでHPをブーストしてたとしても……こんなことにはならない。


 それなのに何故か今のメカブちゃんには複数のHPバーがある。どういう事?


「ふふ、ふふふふふふふ! これでも私に勝てるって? さっきから全然痛くないなーって思ってたんだよね」


 そう言ってメカブちゃんが拳を向けてくる。私もメカブちゃんも一応はオウラさんを師事して訓練を受けた。まあメカブちゃんの場合はほんの数回だが……でもそれでも、そこらの女子よりはマシなパンチを繰り出してくる。ちゃんと腰も入ってるしね。けどそんなのはやっぱりだけど、素人パンチである。私はこれでも前衛としてモンスター相手に至近距離でバチバチに戦闘をしてる。人間よりもより動物的で野性的なモンスターを相手にしてるんだ。予想外の攻撃なんてのは奴らはしょっちゅうしてくる。


 それに比べたらメカブちゃんの攻撃なんて単調そのもの。私はその拳をよけて、腕を叩き切ってやった。エフェクトになって消えていく腕の先……のハズなのに、たしかに切った場所はエフェクト分解してる。でもメカブちゃんの拳は消えない。それを実感してメカブちゃんはいうよ。


「どうやら私、無敵の体を手にしちゃった件」


 ラノベ風にいうな!!

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