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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2101/2702

2100 前に進む為のXの問い編 474

レシアが前に出て注意を引いてくれてる。それを利用して私はクリスタルの木を登る。両手両足を使って虫みたいに感じで登る……なんてことはしない。戦闘中なのにそんな呑気に登ってたら、攻撃の的になるだけだ。だから私は普通に地面を走る感じでのぼってる。そんなことができるのも勿論だけどLROだからだ。 こういうのって、足の裏が吸着的感じでやってるのか、それとも自身の体重とかをコントロールすることで実現してるのか……とかあるとおもう。

 実際そこらへんはよくわかんない。一応軽くなるスキルを使ってる。そして、スピードアップのスキルも併用して、無理矢理昇ってるのだ。私はクリスタルの木を登りきり、森の全景……とまではいかないが、そこそこ見晴らしのいい部分に出る。

 メカブちゃんは基本その場から動かずにクリスタルの礫を飛ばすことで攻撃してる。だから位置はわかってる。完全に意識外から攻撃を振らせてあげよう。懸念としては妖精だ。

 妖精はただの光になってるから、どこを見てるのかこっちからはよくわからなくなってる。なのでもしかしたら彼らが周囲を警戒してその情報をメカブちゃんへと渡してるのかもしれない。


 けど……


「その時はまたその時に考える!!」


 −−ということで私は体を丸めてクルクルと回転して落ちていく。どんどんと加速して、地面が近づいてく。こんなのリアルなら途中で意識を放棄するだろう。けどここはLROだ「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせながら、私は途中で剣に光を宿す。月光の光を宿した剣がメカブちゃんの頭頂部を捉える。


(もらった!)


私の件は確実にメカブちゃんの脳天を突き刺した−−筈だった。でも防がれた。何が起きたのか……それはクリスタルだ。なんかいつの間にかメカブちゃんの背後にクリスタルの羽が生えてる。いやいやさっきまでなかったでしょ? それとも透明だから見逃してた? でもクリスタルはプリズムに光を反射してるから流石に気づくような……もしかしたらこれも妖精の仕業なのかも。


「まだ!!」


 脳天への攻撃は届かなかったが、でもまだここは剣が届く範囲だ。メカブちゃんは動くのを嫌ってる。だからいつだってグータラしてるし、LROでも後衛してるのはあんまり動かなくていいからだ。つまりはここは私の距離!! 私は横に降りて側面から攻撃を仕掛ける。メカブちゃんはクリスタルの礫をむけてくるがそれはレシアが防いでくれる。


 示し合わせてなんてない。けど私たちは通じ合ってる。私はまず一閃。メカブちゃんの体を傷つける。

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