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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2092/2701

2091 前に進む為のXの問い編 465

「わあ!?」


 妖精からのアイテムを受け取ったメカブちゃんがそんな声を上げた。私も「うわっ」とか言って腕で目を守る。なんとか片目は開けてるけど……これってなに? いきなり妖精が渡したアイテムが光り出した。これはヤバイって思った。もしかしたらあのアイテム自体が爆発でもして、わたしたちを強制的に街に戻すとかする気なのかも知れない。


 それであとはもう、ここに私たちが来たとしても、妖精は姿を表さなければ関わることはない。


「させない−−」


 そんなことを言って、真っ先に動いたのはレシアだった。いつも眠そうで気だるい動きとは全く別の俊敏な動き。まあ今の姿で戦ってる時の真剣モードのレシアだった。でもそれでも間に合わなかった。私たちはおかしな圧力? いや斥力とでもいうのか、それによってメカブちゃんから引き離される。


「メカブちゃん!!」


 体に汚れをつけながらも、彼女を心配してそう叫ぶ。レシアはひらりと華麗に着地してる。いつも寝ててゆったりとした動きしかしないのに、私よりもよっぽど優雅に動けるのなんなの? 


「ふふ、あははははははははははは!!」


 何? なんか光の向こうでメカブちゃんが高笑いしてるのが聞こえる。なんか嫌な予感がする。大体メカブちゃんが調子乗ってると、迷惑なことが起きる……というのが定番なんだよね。


 そして最後にはみんなに迷惑をかけたことをオウラさんのゲンコツで反省するっていうね。そんなギャグ漫画みたいなオチを毎回つけてるのに懲りないんだからそのメンタルは尊敬するよ。


 なのでこういうメカブちゃんの笑い声を聞くと……その可能性を考えてしまうよ。だって絶対に調子に乗ってるよ。そんなことを考えてると、次第に光が収まっていく。けどそれでもメカブちゃんはなんか眩しかった。てか……


「えろっ」


 思わずそんな風に呟いてしまうくらいにはメカブちゃんの格好が変わってる。いつもは孤児院の院長をしてるだけあって、シスターのコスプレをしてるメカブちゃんである。実は私たちの孤児院にはちゃんとしたシスターさんもいる。そしてそのシスター服とかメカブちゃんデザインのものだ。一応そこまで普通のシスター服から逸脱してる感じじゃなくて、ちょっとスリットを入れたりしてエロさをちょっとだけ足してる程度の基本的には地味めな服を孤児院に勤めてるNPCのシスターさんは着てる。


 でもメカブちゃんは自分だけは院長という立場だからと、ゴリゴリにデザインしたシスター服を着てる。色だって普通のシスターの方々は黒に近い紺だけど、メカブちゃんは院長だから−−偉いから−−という理由で白である。それにシスターなのに胸元にハートの穴が開いてたり……ね。そのおっきな双丘を全面に押し出してるのだ。


他をきっちりと隠してるからこそ、開いてるその破壊力が際立つ……とか言ってた気がする。でもやっぱりだけど、露出は多ければ多い方がエロいなって今は思う。だって今のメカブちゃんの格好がそうだからだ。


 メカブちゃんは眩しいプリズムの光を放ち、変な格好をしてる。

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