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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2090 前に進む為のXの問い編 464

「逃げるって言っても……」


 この場所は、クリスタルの森は妖精の縄張りみたいなものだ。実際妖精たちはとても神出鬼没で、どこから現れたりしてるのか……よくわからない。森の奥の方でたまに見ることもあるし全く見ないことだってある。


 そもそもがこの場所でも、そんなに妖精自体の目撃情報って多くない。実際、最初に来たときは私だって妖精の存在は半信半疑だった。でもそういう存在はこのLROには絶対にいるよね……とは思ってたよ。


 だってこの世界は私の好きなものをこれでもかと詰め込んだような世界である。それなら妖精だっていないわけはないと思ってた。でもその妖精が結構な邪悪……とは思ってなかったけど。


「ちょっとあんた達、生贄ってどういうことよ」


「メカブちゃん!」


 なんと私とレシアで話してるうちに、メカブちゃんが妖精たちへと突っ込んでた。そこはもうちょっと空気読もうよ。そんなことをメカブちゃんに求めても仕方ないけどさ。だってメカブちゃんは空気をぶち壊すことにかけては定評がある。それを失念してた。


「お姉さんお姉さん、これあげる」


「うん? ありがと」


 ちょっと!! めっちゃ怪しいよそれ!! 確かになんか綺麗なブローチみたいなのを妖精は差し出してる。これがもしかしたらそこらに落ちてるクリスタルとかなら、流石にメカブちゃんも「そんなのいらないわよ」とか言ったかもしれない。


 けど、妖精が出したのはまるでその背中に生えてる羽のように綺麗な羽を模したアクセサリーだ。女の子なら、確かにとりあえず受け取りはするかもしれない。


 その後に「本当にいいの?」とか聞くと思うけど、きっとメカブちゃんはそんなことを聞かない。そのまま頭につけるか、それかインベントリにでも速攻で収納するだろう。だって彼女はメカブちゃんだからだ。


なにせメカブちゃんは意地汚−−ゴフンゴフン! 


「受け取っちゃだめ!」


「ふふ、これも信頼の差ってやつよ。欲しかったら摂理も私を見習いなさい」


 なんかイラっとくるようなことを宣ってるメカブちゃんである。私とメカブちゃんの信頼に差なんてないでしょ。妖精と関わった時間なんて大差ないよ!! そこら辺もっとよく考えようよ。明らかにそれ、怪しいよ。確かに綺麗で可愛いけど!! そんなことを思ってる間に、メカブちゃんは妖精からのアイテムを受け取ってしまった。

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