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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2090/2703

2089 前に進む為のXの問い編 463

「あーあ、もういいんじゃない皆?」


 妖精の一人がそんな事を言い出した。するとさっきまで騒がしく言い訳を言いまくってた妖精たちが一気にピタッとその口の動きを止めた。さっきまでは本当にこいつら絶対に口から先に生まれてきたでしょ? って思うほどにペラペラと口が動いてた訳だけど、今やさっきまでは嘘かのように皆一様に口を閉じてる。


「え? 何?」


 いつも脳天気……というと彼女に失礼かもしれないが、そんなメカブちゃんでさえ妖精たちの雰囲気が変わったのを敏感に感じてる。実際さっきまで、彼らはそれこそ笑顔を常に見せてた。それこそ楽しい雰囲気を作るかのように……いや実際作ってたのかもしれない。


 妖精たちは知ってるんだ。自分達の愛らしい容姿を理解してる。そしてそれでニコニコとしてれば、大抵のわがままが通ると彼らはわかってたからこそ、常にニコニコとしてた。


 つまりその笑顔は計算されてたってことだ。


(私と同じじゃん)


 私は自分のことを可愛いと思ってる。むしろそれしかないと思ってるし。私は頭も良くないし、運動だってできない。ならあとはもう愛嬌しかないわけで、それは私の処世術なのだ。この可愛い容姿、そしてこの体を利用することで庇護欲ってやつを誘うっていうね。


 それを考えると、あんまりこの妖精たちも責められないというか……


「みんな集合!!」


 そんなことをいって最初に「もういいんじゃない」といった妖精のもとにここに集まってる妖精たちが集まって何やら「ゴニョゴニョ」と内緒話を始めた。そんな様子を眺めてると、なんかクイクイと服を引っ張られた。尻尾でね。なんか便利に尻尾使ってるね。


 前はそんなのなかったのに、使いこなし方がめっちゃ慣れてる。そういえば、レシアって器用だったよ。この子、こんな風にいつも眠そうにしてるが、実は姉妹の中で一番冴えてるんだよね。だから基本、私はレシアのこと頼りにしてる。


 そこそこ悪知恵とか働かせてくるシクラとかユリとかと違って、レシアは純粋だしね。だからこそ、レシアがいった「生贄」って言葉を私は否定できない。レシアが言うなら……って思う。


「何?」


「逃げよう」


 眠そうなボーズをとってるが、その目は既に目覚めてる目をしてる。鋭く妖精たちの様子を伺いながら、レシアはそういった。

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