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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2088/2701

2087 前に進む為のXの問い編 461

「ちょっ!? 何したのレシア!」


「へぇ、その心はなんなの?」


 私は当然だけど、慌ててる。なのに……なのに、なんでメカブちゃんはちょっと面白そうにしてるのよ!! これは一大事だよ!! だって、今何をレシアがやったかというと、簡単にいうと……妖精を攻撃した。いや、もっというと……殺した。だって妖精はその羽を残して散ったからだ。


「なななななななななな−−」


 私は思わず「な」だけを繰り返すオモチャになってるよ。だってどうしたら……というか、どう言い訳をしたら……周囲では色とりどりの光がとても慌ただしくしてる。それらはここについてきてた他の妖精である。忙しなく動きながら「やられた!」とか「やっちまったぁ!」とか「イェイイェイ!!」とか言ってる。


(あれ? そんなに慌ててない?)


 見てるとめっちゃ慌ててるように見える。けど……言葉はなんかそこまででも……ないような? 確かに仲間がやられたことに慌ててるのもいるんだけど……言葉だけならそう聞こえるが、でも……言葉のニュアンスというか、言い方が、別に切羽詰まってるって感じじゃない。


(むしろ、なんか楽しそう……というか)


 今までは妖精はその見た目の可愛さばかりが先行してたわけだけど、なんかちょっと不気味だなって今は思う。だって目の前で仲間が……同族が殺されたんだよ? 楽しそうにできるものだろうか?


「妖精……私、嫌い」


 そんなことを言ってるレシア。するとその尻尾が動いて寝たままで、空中の妖精をハエでも叩くかのように狙ってる。けど流石にそこは妖精だ。ふよふよと飛んでる割にはちゃんと避けてる。


「はっ!? ちょっとレシア、やめなさい!」


「なんで?」


 なんでって……そう言われると、正当な理由はないけど……でも一応妖精は知り合いだし……それにこうやってレシアを助けられたのも、妖精があの場所へと連れて行ってくれたからだ。


それを思えば、感謝こそすれ攻撃するのはお門違いというか……


「こいつらは……摂理たちを生贄にしたんだよ?」


「はい?」


 なんかとんでもない事をレシアは言い出した。生贄? それって供物的なものだろうか?

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