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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2079 前に進むためのXの問い編 453

聞く所によると、マザーは時々はスオウと接触したり話したりしたりすることもあるとか聞いてたけど……これは私とは全然違う対応である。そして今まさに私は正しく理解した。


 マザーはきっと私が嫌いなんだろう。なんでこんな無機質な言葉を表示できるのか……


『なんですか?』


 なんですか? ってそれって前に「はぁ~もうめんどう――」があるよね? めっちゃ無機質な言葉だけど、なんかそれが見える。いや、聞こえる。被害妄想だろうか? 


 実際、他のプレイヤーがこんな風にマザーに話しかけたとしても、返事が返ってくるなんて事はないだろう。だからある意味で、ちゃんと相手してくれてるって考え方もできる。でも……なんか放任されてる気がする。いや……なんでもかんでもかまってほしいってわけでもない。いい塩梅で、ちょっと援助してくれたり、良いスキルへと導いてくれたりさ……面白いクエストを斡旋してくれたり……出来るでしょ!! マザーなんだから! と思う。今のところ、面白いことはスオウに集まってるよ! 


 絶対にマザーのせいって思うんだけど……まあけど今はいい。私はマザーにレシアの事を頼むよ。


「マザー、レシアを開放しなさい!」


『この世界に組み込む為に貴方の姉妹達には役割を与えたのです。それは貴方の望みで、そして姉妹たちの望みだったのでは?』


 これはあれだね。なんか丁寧に言ってるがつまりはこういうことだろう


『あんたや当人たちが望んだからLROでの役割と存在を認めてやったんだから、文句言うな』


 ――である。確かにもともとがレシア達姉妹たちはこのLROの外側の存在だった。だからこそ、システムに……つまりはマザーに縛られることなく、世界の理の外の力を使うことが出来たんだ。そしてそれで好き勝手やってた。


 色々と大変な事が起きた。それをきっと裏で色々と調整してたのはマザーなんだろう。もしかしたらマザーはLROに姉妹たちを組み込むんではなくて、そのまま消したほうが良かった……とか思ってるのかもしれない。


 私の願いを組んで、スオウが今のようにリセットしたから、レシア達はこの世界でその存在を許されてる。これ以上何が必要なのか? とマザーは言いたいのかも。そういえば……だけど……


(私、ちゃっとマザーに謝ってなかったかもしれない)


 今更ながら、そんなことに気づいた。

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