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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2077 前に進む為のXの問い編 451

(ここが夢の場所なら、レシアだってその可能性があるよね。システムに的にはレシアだって夢の存在ってことなら……YESを押したら、レシアも……消える?)


 それが一番怖い。この選択肢の中にレシアが含まれたら……そういうことだよね? そもそもがどうやってシステムから切り離すか――それをしないと、レシアをこの役目から開放とか出来ないよね? 夢の終わりだけど、夢を全部終わらせない手段とかないだろうか? てか当事者!! なんで当事者であるレシアが寝てるのよ!!


「レシア、私と一緒に居たくないの? 私は一緒に居たいよ」


 とりあえず、私は本心をちゃんとレシアに伝えるよ。レシアはいつだってポワポワとしてる子だけど、実際私や姉妹のことをちゃんと大切に思ってくれてる子だ。なにせ前のLROでは一番にその身を犠牲にしてたし……こんなポワポワなのにね。


 いまだってもしかしたらそうなのかもしれない。ここでYESを押させることで、私を元のLROへと戻そうとしてるんでは? レシアは今の自分がLROのシステムでこういう役割を与えられてるってわかってるのかも。


 普通はそのシステムに逆らうなんて出来ないし、それを壊すことはとても問題があるようなことだと思う。実際色々とぶっ壊れてても、なんとかうごきそうなのがLROのような気がするが……でもそれってイメージでしか無い。


 だってなにせ、私はプログラミングとか開発とか……そんなの全くもって、全然わかんない。どれだけの苦労があるのかとかさ……想像したって、それは全くもって足りてないのかもしれない。


 実際私が持ってる遠い記憶、小さい時の記憶の兄は、何時だってずっとパソコンに向かってた。それこそ四六時中で、私の記憶の中の兄はその印象しかない。今思えば、それだけ大変なことをしてたってことなんだろう。


(本当にいいの?)


 実際選択肢としては、YESしかない。それしか無いのだけど……


「やって」


 なんかそんな風にレシアが言ってきた。眠そうに、目を擦ってるけど……


「レシアはどうなるの? それがわかんないと……」


「大丈夫……離さないのなら」


 レシアはそう言ってるけど……それは私のことを心配させないために……かもしれない。そう思ってると、なんか巻き付いてくる。それは炎だ。レシアの炎。けど不思議なことに熱くないし、氷もまったくとけない。


「離したいのなら……離してもいい……よ」


「……離さないよ。絶対に」


 私はそう言ってYESを押した。

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