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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2073/2754

2073 前に進む為のXの問い編 446

「清らかな流れ。魔を払う流れ。滞ることなく流れる命の様に、時のように。源は全てにあり、源は何ものも拒絶することはなし。正も悪もただなくて、流れは全てに平等にあり。


 あまになり朗々さらなる染み渡り、染みよ染みよ大地に染みよ。終わることのない流れを表せ――『グラウンド・シー』」


 私は詠唱の終わりとともに床に手をついた。すると魔法陣が大きく展開される。そしてその展開される魔法陣から一気に水が溢れ出てきた。幾つもの水柱が上がる。それによって炎のレシアが持ち上げられて、天井へと拘束される。それに水が常にかかってるからだろう。その大きさが小さくなっていく。とりあえずこれで炎のレシアはどうにかなっただろう。


 けど……この魔法は範囲魔法的な側面が強い。このくらいの空間ならそれこそ水で満たせそうで、それで窒息を狙えそうではあるが……強者とか強敵とか言われる相手やモンスターがそんな悠長にまってくれるわけはない。これは広範囲だから、回避するのがほぼ無理……ということで候補に入れてた魔法なのである。


 そもそもが水ってそこまで攻撃に向いてるか……というとそうじゃない。たしかにウォーターボールとかは威力はそんなにないが、その玉を割らずに頭をすっぽりとそれで覆うとか、僅かな水をあやつってそれこそ呼吸をするための口と鼻を塞ぐとかして相手を殺す……ってことは出来る。


 でもそれも水で呼吸を必要としない種族には意味なんてない、LROは基本身体能力はリアルよりも高い。そして本当に死ぬわけじゃないってことは確約されてるからね。そこまで慌てずに冷静になられたら対処されることはある。


 それにそういうやり方はもう完全に広まってるからね。水系の魔法は威力を高めるには周囲への被害もかなり起きてしまうんだよね。それこそ津波とか使ったら……ね。そもそもあんまり小さな津波じゃ意味なんてないし……流したとしても直ぐにその水がなくなったらそんなにダメージにもならないだろう。


 普通のゲームではそれこそ水をボール状にして攻撃してそこそこの攻撃が通ったりするが……炎や電気とか、それそこ岩とかと比べると……ね。同じ様にダメージは通らないのはそのとおりなんだよね。


 水で威力を出すとなると、圧倒的な質量をぶつけるか、それか圧縮するかだよね。高圧洗浄機ってあるじゃん。つまりはああいう風に高圧縮して吹き出す……とかしたら、水でも高威力が出せるだろう。


 実際そんな魔法はある。けどそっちはかなり高度なんだ。流石にあれの詠唱はうごきながらでは難しいかなって思った。だからそっちは持ってない。あくまで水系はサポートなんだ。


 けど考えてたことはある。それを試して見ようかな。なにせLROは可能性の塊だ。プレイヤーの創意工夫で色々な事ができる。水は変化を受け入れやすいものだろう。熱かったこの場所……けど私の息は白くなってた。

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