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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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2071 前に進む為のXの問い編 444

魔法を食うって……そんなのありなの? そんな事を思ってると、体が赤くなったレシアがその両腕を後方へと向ける。そしてなんかボッボッボッと年季はいったマフラーのような音を出してる……かと思ったら、その腕から炎が弾き出て、その爆発力を使って一気に突っ込んできた。


 そしてクルッと縦に回って、その尻尾を叩きつけようとしてくる。私はとっさに横に飛んでそれを回避。けどレシアの尻尾は地面を叩き割って、その破片が私に襲いかかってくる。


「くっ!」


 私はとっさに顔をかばった。別にこれは私の可愛い顔をかばったわけではない。人としての本能として、とっさに顔ってかばうじゃん。なにせなによりもダメージが大きいのが顔だからだ。目をやられると見えなくなるし、何よりも頭をやられると死んじゃうんだからね。


 実際、LROだから死ぬなんてことはない。けどまともに頭に破片がぶつかったりすると、視界がくらくらしたりはする。脳震盪に近い感じで戦闘のときにそんな事になったら大変だからね。


(接近戦は不味い)


 そう思っても、今持ってる武器はたった20センチくらいの杖だからね。これを使って殴る……なんて出来ないこともないが、この杖自体の攻撃力ってそれこそ初期の剣くらいというか、それよりも低いからね。


 具体的には攻撃力5くらいである。流石にこれではレシアに痛みさえ通らないと思う。そう思ってると、床に叩きつけられた尻尾が床に潜ったままいきなり飛び出してきて、私の体にあたった。


「いっづ!?」


 体に伝わる衝撃。一気に私は3バウンドするくらい、吹っ飛んだ。でもこれで距離が空いた。ダメージは痛いが、でもチート装備のおかげで余裕はある。痛みに対して、そこまでダメージが多いわけじゃない。


 でも更に直ぐにレシアは迫ってきた。いや違う。それは炎だった。燃え盛る炎がレシアの姿をかたどってた。


 私はとっさに詠唱省略できてるヘルフレイム・ファイヤバーストを叩き込んだ。外側は紅い、そして中心に行くほどに黒い炎が炎の分身を包み込む。でも次の瞬間、私が放ったヘルフレイム・ファイヤバーストに腕が生えた。そして巨大なレシアが現れる。


 どうやらレシアは炎を取り込める……と思ったほうがいい。私の魔法が私へと襲いかかってくる。

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