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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2064/2701

2064 前に進む為のXの問い編 437

レシアが一気に距離を詰めてきた。私は思わず応戦しようと腕を振るう……


「ってそっか!!」


 私は慌てて回避に切り替えた。もちろん、もともと攻撃して受けようと思ってたから、そこから回避行動に移るとなったらそんなスマートに出来る訳はない。私はクルリンパ……と不格好になんとかレシアの攻撃を避ける。


(そもそも魔法でレシアに攻撃を通せる?)


 そこら辺謎だ。だってさっきレシアに大ダメージを通せたのは、ここで拾ったチートな剣のおかげ……といっておかしくない。あれと同じくらいの威力じゃないと、レシアにダメージを通せなくない? アレ程の魔法となると、大魔法とかそんなのになるよ。それかシンクロ魔法とかよばれるやつ。複数人で息を合わせて魔法詠唱して、複数人で発動するやつね。


 でももちろんだけど、私はそんな大魔法の詠唱なんてしらない。そもそもがそんな魔法は私の選択肢に入ってないからね。なにせ私の目指してる場所は魔法剣士である。魔法剣士は近接攻撃に魔法を混ぜ合わせる感じだ。


 素早く動き回って、その間に詠唱も合わせないといけない。そうなると大魔法程の詠唱は相性が悪いよね。もちろん、一つや2つは切り札としてあってもいいけど……でもまだまだ全然易しい魔法だって詠唱が成功してないのだ。


 それなのに大魔法って……絶対に成功しないとわかってるのに、教えてもらっても無駄にしかならない。私には知り合いとしてシルクちゃんとローレちゃんがいる。彼らはこのLROでも最高峰の魔法使いである。


 じっさいシルクちゃんはそんなことはないよーとか言うだろうけどね。たしかにシルクちゃんはストック魔法が使えなくなってるから、以前のような立ち回りはできないし、魔法を回せるスピードも落ちてる。けどそれでも、私はシルクちゃんを凄い魔法使いだと思ってる。


 二人共私が知らない魔法をしってるし、二人共詠唱を失敗する……なんてことはほぼ無いからね。まあ彼らは後衛だけど……


「はっ! ふっ! ちょっ――タンマ!!」


 私はとても慌ただしく、そして不格好に避け続けてる。こんな変な感じで避け続けられてるのも、この装備のおかげかもしれない。それに仮にあたったとしても……


「いたい!!」


 で済んでるからね。本当なら今のレシアの一撃はとても重い。一発でお陀仏……そうでもなければ、瀕死になるのは確実の攻撃なのだ。レシアの細腕からは考えられないくらいの攻撃力。まあじっさい、繰り出さしてくるのはレシアの腕に寄り添うように顕現してるドラゴンの腕のみたいなの何だけどね。


 でも今はインベントリを開けれる様になったから、リジェネ効果を待つ必要はなくて、普通に回復薬をがぶ飲み出来る。だからやられることはないだろう。けど地味に痛いからね。


 とりあえず一番簡単な魔法を持って、牽制してみることにした。


「来たれ炎、集うは意思、集うはゆう――きゃ!? 森羅の理に則っとっとっとっ――て我が意志に応えよ! ファイヤ!!」


 ミスった。これは流石に発動なんてしない。とか思ってたら、なんか腕が熱い。正確には腕のちょっと前だけど、そしてへんな方向に魔法が発動した。え? マジ? って感じだった。

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