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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2063/2701

2063 前に進む為のXの問い編 436

私の拳にはまるでルーン文字とでもいうのか……なんかそんなおかしな文字というか紋章というか……そんなのが現れてる。アルファベットのnの中に点があるような……そんな文字である。ちなみにどっちも同じ文字だ。


 私がもっとオタクでルーン文字まで網羅できるほどのオタクなら、もしかしたらこの手のひらの文字の意味を知ることが出来たかもしれない。でも流石にそこまでのオタクではない。だからこれがなんなのか……どんな意味があるのか……私にはわからない。


「この杖だけで……どうしろって。一応魔法の詠唱の言葉とか出しておこうかな……」


 本当なら片手にチートな剣を持って、この杖の力を使う機会を伺う……というのが私の思い描いてた使い方だった。けどどうやらそれは出来ない。なにせこんなに小さい、それこそ片手サイズなのに、この杖は両手武器らしいからだ。まあ装備せずにもてば……普通に片手で使えはするだろう。


 でもそれじゃ、この杖の性能を十分に発揮することはできない。それでもそういう使い方をしてる人はいたりする。ジェスチャーコードを使って、装備を都度入れ替えるって事をやって、左右の武器の力を無理矢理に使う……ってことが出来ないわけじゃない。両手武器だけど、片手ずつにもって、メインとサブをその都度入れ替えれば、そういうことが出来たりする。


 でも大体の装備の能力……スキルというのは熟練度を貯めればその身に宿すことができるからね。そういう事ができない特殊な能力を持った武器を持ってる人だけが、そういう煩わしい使い方をしてるんだと思う。


 この今私が抱えてる武器や装備は大体がそういうその身に宿すことが出来ない能力を持ってる。だから装備の仕方も特殊になってるのかも……剣を使えないのなら、魔法を使うしか無い。一応私も魔法は使える。というか、魔法は誰でも使える。詠唱さえ正確にできればね。


 でも動きながら、戦いながら詠唱をするってのはとてもむずかしい。いや、そこそこ緩かったらもっと戦いながら詠唱して剣と魔法を使うっていうプレイヤーが現れてたのかもしれない。でもLROの詠唱はとてもシビアである。だから明確に前衛と後衛に分かれてしまってる。


(大丈夫かな?)


 私は詠唱の言葉をインベントリから出して説明文事、表示したままにする。だって覚えてないし……普段から後衛として立ち回ってる人たちはきっと全部、自分が普段使う魔法の詠唱は覚えてるだろう。けど私はそうじゃない。


 いや、一応何個かはおぼえてるけどね。でもそれって本当に初歩の魔法なんだ。ここで戦ってるレシアにそんな初歩の魔法が効くか? と言われたら絶対に効かないじゃん。


 そうなると、そこそこ強力な魔法が必要だ。でもそうなると長い……覚えてるわけない。しかもここには私とレシアだけ……この状況で詠唱を成功させる? かなり厳しい。このドラゴンの夢の帳の能力がどれだけなのか……それにかかってると思う。


 そう思ってる間に、レシアが立ち上がってきた。


「私の事、開放する……準備は出来た?」


「もちろん」


 私は強がってそういった。

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