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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
2062/2701

2062 前に進む為のXの問い編 435

『夢の終わり』――空虚を埋める手段によって、新たなるルールを加える


 そんな力の説明が見れる。けど……これって……


「意味がわからない」


 が私の感想である。まあ実際意味の分からない説明文って奴はLROでは割とよくある。抽象的だったりする説明文って多いんだよね。なんかわざとわかりにくくしてるフシってやつがある。きっとそれは本当の能力というか力を隠す……的な狙いもあるんだと思う。


 だって今までそうだと思われてた効果の一つが実は……とかいう発見があったと、LROのスレが盛り上がってた。だからもしかしたらこれも……いやこれはもう意味がわからないけど。空虚を埋める手段って何? 新たなルールってそれは一体どこまで通用するルールなの? とかね。


 LRO全体に通用するルールを加えることが出来るとなると、かなり強力が過ぎる。それこそ祝福に近い。けど祝福はスオウや日鞠ちゃんが言うにはちゃんと知識としてLROのシステム言語を理解しないとそもそもが扱えないというハードルの高さがある。


 もしもこれがそういうハードルの高さを払拭した簡易祝福的なアイテム……武器だとするなら……かなりやばい。もちろんだけど、その分この『ドラゴンの夢の帳』はきっと完全な祝福を持つスオウや日鞠ちゃんほどの汎用性はないと思う。


 でももしも、これにそもそも幾つものルールを変えるというコードが入ってるのだとしたら……それを一瞬で、誰もがつかえるってことにならないだろうか? こういう形にしてるということはきっとそういうことなんじゃ……そうだとするならば……とても可能性を感じる武器だ。


 いや、使ってもないのに可能性を感じてもしょうがないんだけど……というわけで私は早速使ってみることにした。武器を切り替える必要なんてない……と思ったんだけど――


「あれ? これって……」


 私は剣を握ってる。利き手の方にね。だからこのドラゴンの夢の帳は逆の手に握った。そしてちゃんと装備扱いにする。そうしないと駄目だからね。持っただけでは装備扱いにはならない。


 そこはちょっと煩わしいが、色々と検討した結果なんだろう。装備しないと、武器の性能を引き出すことは出来ないって設定がLROにはある。だから装備欄で装備する。けどそうしたら、なんか私のもう一方で持ってた剣が消えたのだ。消えたと言っても、その場に落ちたとか、そういうことではない。切っ先から消えていくこの演出は、インベントリへと戻ったんだろう。


 だから別に焦ることはない。でも……これは困る。だってなんで? だよ。だってこのドラゴンの夢の帳は大型の武器じゃない。それこそ大剣とか、ハンマーとかならわかる。ああいうのは大きいから両手じゃないと振り回すなんて出来ないから自然と両手で使う……って感じになる。両手の装備欄を使う。


 まあLROは身体能力が向上してるから、でっかい巨大な武器でも筋力を鍛えたり、色々なスキルを駆使することで片手で使えたりも出来るわけだけど……そもそもいまのこのドラゴンの夢の帳はそんな事を考える必要がある武器ではない。そもそもが片手サイズだし、その大きさの割に実はめっちゃ重い……とかいうこともない。むしろ軽い。たしかにサイズからしたらちょっとずっしりとするけど、、だからって規格外にそれが重いかといわれると、そんなことはなくちゃんと片手で持てるぐらいだ。


 だからなんで利き手の武器が強制的に収納されたのか……きっとそれはこの武器の仕様なんだろう。これでは強制的に両手が装備状態になると……


「え?」


 なんか気づいたけど、両の拳……その表面になんか紋章? みたいなのが現れてた。

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